🐻こぐまさん
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【簿記3級】こぐまさん、エアコンも“建物”じゃないの!?〜建物付属設備とは〜
資産:建物付属設備
2025年5月18日 に公開
【こぐま商会の経理日誌】
こぐまさん、エアコンも“建物”じゃないの!?〜建物付属設備とは〜
夏本番を前に、こぐまさんはお店に新しい業務用エアコンを導入しました。涼しく快適な空間づくりも、商売の大事な準備です。
🐻こぐまさん:「このエアコン、けっこう高かったけど…“建物”として処理していいのかな?」
🐧ペンリー:「うーん、それは“建物付属設備”だね。“建物”とは別に扱う資産なんだよ」
🐱ミーヤ:「“建物”って言っても、いろいろあるのね〜!」
会計の世界では、“どこに属するか”の違いが、その後の処理に大きく影響します。
今回は「建物付属設備」という勘定科目を、一緒に学んでいきましょう。
【こぐまTips:建物付属設備ってなに?】
「建物付属設備」とは、建物に備え付けて使用する空調・照明・配管などの設備類を指します。見た目は建物の一部のようでも、簿記のルールでは建物とは別の資産科目で管理されるのが特徴です。
主なポイント:
- 建物に“くっついている”けど“独立して機能”する設備
- 取得金額が10万円以上、かつ使用期間が1年以上の場合に資産計上
- 建物とは「耐用年数」が異なるため、別々に管理する必要あり
- 使用に伴って価値が減るため、減価償却の対象
よくある例:
- 業務用エアコン
- 給排水設備
- 防犯・監視カメラ
- 屋内外の照明設備
- エレベーター、シャッターなど
「建物付属設備=店舗・事務所の快適さや安全性を支える裏方たち」と言えるかもしれません。
【仕訳クイズ①】エアコン(300,000円)を現金で購入
Q. 業務用エアコンを300,000円で購入し、現金で支払った。仕訳は?
(借)建物付属設備 300,000 /(貸)現金 300,000
ポイント:
「建物」ではなく、“建物付属設備”で資産計上するのが正解です。どこに属するかで、後の減価償却や帳簿管理にも影響が出ます。
【仕訳クイズ②】建物付属設備の減価償却費15,000円を計上
Q. 決算で建物付属設備の減価償却費15,000円を計上した。仕訳は?
(借)減価償却費 15,000 /(貸)建物付属設備減価償却累計額 15,000
ポイント:
「建物付属設備」は長期使用によって価値が減っていくため、毎期“減価償却”という処理で費用化します。これは資産の「劣化」や「消耗」を帳簿に反映する大切な考え方です。
【エピローグ】
🐧ペンリー:「“資産”って、ただのモノじゃなくて、“働くチームメンバー”のようなものです。分類を間違えると、会社の実力が正しく見えなくなるんですよ」
🐻こぐまさん:「お店の設備たちも、こぐま商会の一員だったんだね…!これからもよろしく、エアコンくん!」
次回は「車両運搬具」や「工具器具備品」といった、“その他の固定資産”も見ていきましょう。こぐま商会の経理、着実にパワーアップ中です!
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こぐまさん
こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。