🐻こぐまさん
【簿記で読む童話】
もし桃太郎が複式簿記をつけていたら?
「昔々、あるところに、桃から生まれた元気な男の子がおりました…」
でもこの子、ただの桃太郎ではありません。
なんと——経理の才能がずば抜けていたのです!
そう、桃太郎は鬼退治の旅をすべて帳簿で記録していたのでした。
【資本金の計上】
おじいさんとおばあさんから旅の資金として3,000円を出資してもらいました。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金 | 3,000 | 資本金 | 3,000 |
→ まさに“元手”。簿記3級でも出てくる基本仕訳です。
【経費その1:きびだんごの仕入】
仲間をスカウトするための営業用きびだんご。1個100円を3個分購入しました。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
仕入 | 300 | 現金 | 300 |
→ 試験でよく問われる「仕入」と「消耗品費」の区別。ここでは販売活動に使うので仕入。
【きびだんごで広告宣伝!?】
犬を仲間にするため、きびだんごを1個(100円分)渡しました。
「きびだんご=報酬」と見なすと…
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
広告宣伝費 | 100 | 仕入 | 100 |
→ 物で払った費用は現金以外の支出として処理。試験でも“物品支給”の出題パターンあり。
【いざ鬼ヶ島へ!交通費】
鬼ヶ島までの船代として500円を現金払い。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
旅費交通費 | 500 | 現金 | 500 |
→ 「旅費交通費」も簿記3級の頻出科目。領収書チェックも大事!
【成果!宝物をゲット】
鬼を退治して持ち帰った宝物。換金価値はなんと10万円!
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
受取商品(または売掛金) | 100,000 | 売上 | 100,000 |
→ サービス提供の成果を売上計上。簿記試験でも「売上の認識タイミング」が問われることがあります。
【仲間へボーナス支給】
犬・猿・キジ、それぞれに1万円ずつ報酬を支給。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
給料手当 | 30,000 | 現金 | 30,000 |
→ 「給料手当」も定番科目。従業員への支払いは必ず経費に。
【まとめ:桃太郎の損益計算書】
勘定科目 | 金額(円) |
---|---|
売上 | 100,000 |
仕入 | ▲300 |
広告宣伝費 | ▲100 |
旅費交通費 | ▲500 |
給料手当 | ▲30,000 |
当期純利益 | 69,100 |
→ 簿記3級の試験でもおなじみの「PL(損益計算書)」形式。最終的に利益が残れば合格点!
【エピローグ】
🐱ミーヤ:えっ、桃太郎って、ちゃんと簿記つけてたの!?
🐧ペンリー:むしろ“財務の鬼”ですね。試験でも満点取れそうです。
🐻こぐまさん:利益…ちゃんと残ってる!やっぱり簿記は冒険の最強の武器だね!
童話の裏側にも、ちゃんとお金の流れがある。
簿記3級の勉強で苦戦しているあなたも、桃太郎のように物語として仕訳をイメージすれば、きっと楽しく理解できますよ!
🐻
こぐまさん
こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。