🐻こぐまさん
🍑

【簿記で読む童話】もし桃太郎が複式簿記をつけていたら?

豆知識:簿記ネタ

2025年5月19日 に公開

【簿記で読む童話】


もし桃太郎が複式簿記をつけていたら?

「昔々、あるところに桃から生まれた男の子がいました…」

でもその子、経理の才能がすごかった。
そう、桃太郎は**鬼退治の旅を“すべて帳簿で管理していた”**のです!


【桃太郎、はじめての資本金】


おじいさん&おばあさんから食費・装備費としてもらった3,000円。

(借)現金 3,000 /(貸)資本金 3,000

→ 出資者はおじい・おばあ。桃太郎はその出資でスタートアップ創業!


【経費その1:きびだんごを仕入れる】


旅のおともをスカウトするため、きびだんごを3つ分(1個100円)準備。

(借)仕入 300 /(貸)現金 300

→ これは“営業用のおだんご”。消耗品費ではなく、仕入で。


【報酬支払い(擬似)】


仲間にきびだんごをあげるたび、役務提供と報酬のやりとりが発生したとみなすと…

例:犬にきびだんご1個を渡して仲間にする

(借)広告宣伝費 100 /(貸)仕入 100

→ 「物で支払った広告費」と見なせばOK。


【いざ出陣!交通費発生】


鬼ヶ島までの船代として500円を現金払い。

(借)旅費交通費 500 /(貸)現金 500

→ 旅費交通費もちゃんと記録。桃太郎は領収書を忘れなかった。


【成果!鬼退治で宝物をゲット】


鬼の宝をすべて持ち帰り、換金価値100,000円とする。

(借)売上 100,000 /(貸)受取商品(または売掛金) 100,000

→ 「サービス提供による対価」とみなせば“収益”。単純な“拾得物”ではなく事業報酬。


【報奨金の支払い(人件費扱い)】


仲間の犬・猿・キジに各1万円ずつボーナス支給。

(借)給料手当 30,000 /(貸)現金 30,000

→ 立派なチームへの感謝。経費として計上。


【まとめ:桃太郎のPL(損益計算書)】


勘定科目金額(円)
売上100,000
仕入▲300
広告宣伝費▲300
旅費交通費▲500
給料手当▲30,000
当期純利益68,900

【エピローグ】


🐱
ミーヤ:「えっ、桃太郎って、ちゃんと帳簿つけてたの!?」
ペンリー:「むしろ財務の鬼ですよ。キャッシュフローもしっかり管理してたとか」
こぐまさん:「利益…ちゃんと出てる…!やっぱり簿記って、強い味方だね!」

童話の裏にも“お金の流れ”はある。
あなたの物語も、複式簿記で記録してみませんか?

🐻
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

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