
【簿記3級】仮払法人税等とは?中間申告・中間納付から決算仕訳まで
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決算までまだ数か月あるこぐま商会に、法人税等の中間申告と中間納付の時期がやってきました。
こぐまさん:「年間の税額が決算で確定する前に、法人税等を納めるんだね。」
ミーヤ:「もう払ったなら、すぐ費用にして終わりじゃないの?」
ペンリー:「簿記3級の仕訳では、まず仮払法人税等という資産で記録し、決算で年間の税額と精算する。」
仮払法人税等は、中間申告に伴って中間納付した法人税・住民税・事業税を、決算まで一時的に記録する資産の勘定科目です。中間納付時は借方に仮払法人税等を記録し、決算で年間の法人税等が確定したら、確定額から中間納付分を差し引いて精算します。
【こぐまTips:中間申告と中間納付の違い】
中間申告は税額を申告する手続き、中間納付は税額を実際に支払うことです。
こぐまさん:「申告は手続き、納付はお金の支払いと分けて見るんだね。」
ペンリー:「仕訳問題では、実際に納付して預金などが減った時点を見落とさない。」
| 場面 | 何が起きるか | 簿記3級で見る勘定科目 |
|---|---|---|
| 中間申告 | 事業年度の途中で申告する | 納付を伴う問題か確認する |
| 中間納付 | 税金を先に支払う | 仮払法人税等 |
| 決算 | 年間の税額を確定して精算する | 法人税、住民税及び事業税・仮払法人税等・未払法人税等 |
問題文が「中間申告を行い、法人税等を普通預金から納付した」となっていれば、支払いの仕訳を行います。**申告書を提出したという事実だけで、必ず仕訳するわけではありません。**支払いや債務の計上が示されているかを取引内容から判断します。
なぜ仮払法人税等は資産なの?
中間納付の時点では、当期1年分の法人税等の総額はまだ決算で確定していません。そこで、すでに支払った額を「決算で確定する税額に充てる金額」として一時的に資産へ記録します。
ミーヤ:「先に払った分を、決算で使うために置いておくイメージなんだね。」
こぐまさん:「決算では、仮払分を年間の税額から差し引くよ。」
中間納付額はその場で当期の法人税等の費用額にせず、決算で確定額と振り替えるのが仕訳のポイントです。
こぐま商会ではどう仕訳する?
例1:中間申告により法人税等を納付した
こぐま商会は、中間申告に伴う法人税等120,000円を普通預金から納付しました。
こぐまさん:「普通預金が減り、決算で精算する仮払額が増えるね。」
ミーヤ:「借方は仮払法人税等、貸方は普通預金だ!」
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 仮払法人税等 | 120,000 | 普通預金 | 120,000 |
ペンリー:「この時点では、年間の確定税額ではなく中間納付額を記録している。」
中間納付時は、仮払法人税等を借方、支払った現金・預金を貸方に記録します。
例2:決算で年間の税額が確定した
決算で法人税、住民税及び事業税が300,000円と確定しました。中間納付した120,000円を差し引き、残額180,000円は未払いです。
ミーヤ:「費用は、残りの180,000円だけでいいのかな。」
こぐまさん:「費用は年間の確定額300,000円。貸方で仮払分と未払分に分けるよ。」
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 法人税、住民税及び事業税 | 300,000 | 仮払法人税等 | 120,000 |
| 未払法人税等 | 180,000 |
決算では、借方の費用は年間の確定税額、貸方は納付済みの仮払額と未納額です。中間納付額だけを費用にしたり、未払額だけを費用にしたりしないようにしましょう。
ペンリー:「借方合計300,000円と、貸方合計300,000円が一致する。」
例3:翌期に未払額を納付した
翌期に、未払法人税等180,000円を普通預金から納付しました。
こぐまさん:「今度は、決算で計上した未払法人税等を消す仕訳だね。」
ミーヤ:「もう前期に費用計上しているから、ここでは費用を増やさない!」
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 未払法人税等 | 180,000 | 普通預金 | 180,000 |
ペンリー:「納付によって負債と預金が同時に減る。」
翌期の納付では、前期に計上済みの費用を増やさず、未払法人税等を取り崩します。
中間納付から決算までを一本につなぐ
ミーヤ:「仕訳を別々に覚えるより、仮払が決算で消える流れを見ると分かりやすいね。」
ペンリー:「中間納付、決算、残額納付の3段階で追おう。」
| 段階 | 借方 | 貸方 | 覚えること |
|---|---|---|---|
| 中間納付 | 仮払法人税等 | 現金・預金 | 先に払った額を資産へ |
| 決算 | 法人税、住民税及び事業税 | 仮払法人税等・未払法人税等 | 年間の確定額を費用へ |
| 翌期の納付 | 未払法人税等 | 現金・預金 | 決算で残した負債を消す |
流れは、中間納付で仮払計上し、決算で年間税額と精算し、翌期に未払額を消すとつなげて覚えましょう。
決算仕訳をさらに確認するなら、法人税等の確定と未払法人税等とはも役立ちます。
仕訳クイズ
こぐまさん:「年間の確定額と中間納付額を分けて解いてみよう。」
ミーヤ:「費用は確定額、貸方は仮払と未払に分けるね!」
Q. 決算で法人税、住民税及び事業税250,000円を計上する。中間申告時に100,000円を仮払法人税等として納付済みで、差額は未払いとした。決算仕訳は?
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 法人税、住民税及び事業税 | 250,000 | 仮払法人税等 | 100,000 |
| 未払法人税等 | 150,000 |
差額は 250,000円 - 100,000円 = 150,000円 です。借方には年間の確定税額250,000円を記録します。
最後に確かめたいこと
中間申告と中間納付は同じですか?
厳密には異なります。中間申告は申告手続き、中間納付は税金の支払いです。仕訳では、お金が動いたか、支払義務が計上されたかを問題文から読みます。
中間納付時に費用へ計上しないのはなぜですか?
簿記3級の仕訳では、決算で年間の法人税等をまとめて費用計上するためです。中間納付額は、それまで仮払法人税等として管理します。
決算時の費用は未払額だけですか?
いいえ。借方の「法人税、住民税及び事業税」は年間の確定額です。未払額は、確定額から中間納付済みの仮払額を差し引いた残りです。
エピローグ
ミーヤ:「中間納付は仮払、決算では年間の税額を費用にする。流れで覚えられたよ。」
こぐまさん:「先に払った額と、まだ払っていない額の両方を決算で整理するんだね。」
ペンリー:「仮払法人税等が決算で貸方に出て消えるところまで追えば、仕訳はつながる。」
まとめ
こぐまさん:「中間申告まわりの仕訳を3点にまとめよう。」
- 仮払法人税等は、中間納付した法人税等を決算まで管理する資産
- 中間納付時は「仮払法人税等/現金・預金」
- 決算時は年間の確定税額を費用とし、仮払額を差し引いた残りを未払法人税等にする
関連する税金の勘定科目を体系で見直すなら、勘定科目一覧も活用してください。

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
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