
どちらが先に払ったのか
従業員立替金は、会社が従業員本人の負担分を一時的に支払い、あとで従業員から返してもらうときに使う資産です。 従業員が会社の経費を先に払った場合は、お金の向きが反対なので未払金を使います。
こぐま商会で、従業員本人が負担する保険料3,000円を会社が現金で立て替えることになりました。
こぐまさん:「会社が先に払うけれど、最終的には従業員本人の負担なんだね。」
ペンリー:「そう。会社には返してもらう権利が残るから、資産の従業員立替金にする。」
こぐまTips:従業員立替金と未払金の違い
判断するときは、会社から見て「返してもらう」のか「返す」のかを確認します。
| 場面 | 会社から見た状態 | 勘定科目 |
|---|---|---|
| 会社が従業員の個人負担分を先に払った | 従業員から返してもらう | 従業員立替金(資産) |
| 従業員が会社の経費を先に払った | 従業員へ返す | 未払金(負債) |
ミーヤ:「同じ『立て替え』でも、誰が返すかで科目が逆になるんだ!」
こぐまさん:「会社が返してもらう側なら資産、返す側なら負債と見ればいいね。」
会社が従業員の負担分を立て替えた仕訳
従業員本人が負担する保険料3,000円を、会社が現金で立て替えました。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 従業員立替金 | 3,000 | 現金 | 3,000 |
会社の現金は減りますが、会社の費用ではありません。あとで従業員から返してもらうため、従業員立替金という資産を増やします。
ペンリー:「会社の負担ではないから、費用にはしない。返してもらう金額として残す。」
従業員から返してもらった仕訳
後日、従業員から3,000円を現金で返してもらいました。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 現金 | 3,000 | 従業員立替金 | 3,000 |
現金が戻り、返してもらう権利がなくなるため、従業員立替金を減らします。
ミーヤ:「返してもらったら、立替金の箱を空にするんだね。」
こぐまさん:「最初の仕訳と反対にすれば、流れがつながるね。」
従業員が会社の消耗品代を払った場合
従業員が業務用の消耗品3,800円を自分のお金で支払い、会社がまだ精算していない場合は未払金です。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 3,800 | 未払金 | 3,800 |
この場合、会社は従業員から返してもらうのではなく、従業員へ返す義務を負います。詳しくは従業員が消耗品を立て替えたときの仕訳で確認できます。
ペンリー:「言葉ではなく、お金を返す向きを見る。そこが判断軸だ。」
まとめ
こぐまさん:「『誰が誰へ返すか』を先に確認すれば、立替金と未払金を分けられるね。」
- 従業員立替金は、会社が従業員の負担分を先に払ったときの資産
- 従業員から返してもらったら、従業員立替金を減らす
- 従業員が会社経費を先に払った場合は、会社の負債である未払金を使う

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
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