🐻こぐまさん
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【簿記童話】もしシンデレラが帳簿をつけていたら?〜ガラスの靴は固定資産?〜
豆知識:簿記童話シリーズ
2025年5月20日 に公開
【簿記童話】
もしシンデレラが帳簿をつけていたら?〜ガラスの靴は固定資産?〜
あるところに、家事スキルと夢だけは一流の女性がいました。
そう、彼女の名はシンデレラ。
でもこのシンデレラ、経理もできる系プリンセスだったのです。
【舞踏会前夜:魔法会計スタート】
魔法使いがシンデレラに言いました。
「はい、カボチャの馬車!ネズミの従者!ドレスと靴も一式揃えたわよ!」
ここで仕訳!
(借)接待交際費 50,000 /(貸)魔法による受贈益 50,000
→ 魔法で一時的に与えられたドレスや馬車、帳簿上は無償提供の受益=収益計上。
用途が“舞踏会出席”なので、接待交際費として処理。
【ガラスの靴は資産か?】
さて、舞踏会で一番輝いていたのは、なんといってもガラスの靴。
しかし、帰り道で1足だけ脱げてしまいました。
シンデレラ:「あの靴って、まだ私の資産にしていいのかな…?」
ここが悩みどころ。
- もらった靴であれば固定資産(備品)として資産計上し、減価償却へ
- “魔法による貸与”であれば使用権だけ=費用処理 or オフバランス
今回は 魔法による一時使用=資産にはしない と判断します。
【舞踏会の成果は“投資回収”?】
その後、王子がガラスの靴を持って登場。
シンデレラは身元を明かし、正式にお后候補に。
この結果…
(借)未来の安定生活(人的資本) プライスレス /(貸)出会いのきっかけ 0
→ 実質「0円投資」で将来利益を得た構図!
簿記的には仕訳できませんが、費用対効果は∞。
【おまけ仕訳:姉たちの衣装代】
義姉たちが自費で衣装を購入して舞踏会に参加していた場合…
(借)消耗品費 30,000 /(貸)現金 30,000
→ ただしこれは「費用」で終わり。投資回収なし。南無。
【エピローグ】
🐱ミーヤ:「えっ、ドレスって資産じゃないの!?」
ペンリー:「“誰のものか”“どう使うか”で変わるんです」
こぐまさん:「魔法でも、帳簿にはちゃんと残すんだね…!」
まとめ:
ガラスの靴は資産か?魔法は費用か?
答えはその“使われ方”にある。簿記の世界は、夢と現実をつなぐ魔法でもあるんです。
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こぐまさん
こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
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