
【簿記3級童話】ヘンゼルとグレーテル|販売用のお菓子と店の建物はどう違う?
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販売するためのお菓子と、店として使う建物は、どちらも物ですが仕訳で使う勘定が違います。 簿記3級では「何を買ったか」に加えて「何のために使うか」を確認します。お菓子の家を入口に、条件を分けて考えましょう。
お菓子の家で売るもの、店として使うもの
ヘンゼルとグレーテルが森の店を開くことになりました。店頭で売るお菓子を仕入れ、店として使う小屋も買います。消費税はここでは考えません。
グレーテル[考え中]:「どちらも店で使うけれど、同じ『仕入』でいいの?」
ペンリー:「お菓子はお客さんへ販売する商品。小屋は事業で長く使う建物だ。目的に合わせて分けよう。」
| 購入したもの | 目的 | この例の勘定 |
|---|---|---|
| お菓子 | お客さんへ販売する | 仕入(3分法) |
| 小屋 | 店舗として継続使用する | 建物 |
販売用のお菓子を仕入れたとき
販売用のお菓子を50,000円で現金仕入れしました。3分法では仕入れた時点で「仕入」に記録します。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 仕入 | 50,000 | 現金 | 50,000 |
そのお菓子をすべて60,000円で現金販売しました。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 現金 | 60,000 | 売上 | 60,000 |
期首・期末に商品がなく、このお菓子以外の仕入れがなければ、売上原価は50,000円、売上総利益は 60,000円 − 50,000円 = 10,000円 です。売れ残りがあれば期末に商品として残すため、計算は変わります。
店舗として使う小屋を買ったとき
店で長く使う小屋を500,000円で購入し、代金は後日支払うとします。これは販売する商品ではなく、固定資産の「建物」です。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 建物 | 500,000 | 未払金 | 500,000 |
こぐまさん:「商品なら『仕入』、店舗なら『建物』。後払いだから『未払金』なんだね。」
ペンリー:「そう。販売用の商品ではないので、『買掛金』にもしないよ。」
小屋の代金500,000円を、お菓子の売上原価に混ぜてはいけません。建物の取得後は、問題文の条件に応じて減価償却などを考えます。
傷んだお菓子を見つけたら?
童話では、家のお菓子が雨で傷んだり、鳥に食べられたりします。しかし、値下がり・数量不足・盗難・火災を、すべて「雑損」の仕訳1本で処理することはできません。 在庫の状態、原因、帳簿に記録済みの金額などの条件が必要です。このページでは、条件の足りない損失仕訳を作らず、3級の基本となる商品と建物の区別を練習します。
確認クイズ
こぐま商会が販売用の焼き菓子を8,000円で掛け仕入れ、店舗用の棚を20,000円で後払い購入しました。消費税は考えません。2つの仕訳はどうなりますか。
答え
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 仕入 | 8,000 | 買掛金 | 8,000 |
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 備品 | 20,000 | 未払金 | 20,000 |
商品を掛けで仕入れたときは買掛金、販売用ではない備品を後払いで買ったときは未払金です。棚を「備品」として扱うかどうかは、実際の試験では問題文の指定に従います。
まとめ
- 販売用の商品は、3分法なら仕入時に「仕入」で記録する
- 店として継続使用する建物や備品は、販売用商品とは分けて記録する
- 傷んだ在庫の処理は原因と問題文の条件を確認し、一律に雑損としない
仕入と売上原価の基本も続けて確認できます。

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
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