🐻こぐまさん
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【簿記童話】眠れる森の美女の減価償却忘れ〜3年分、寝てたからって費用ゼロじゃない〜

豆知識:簿記童話シリーズ

2025年5月20日 に公開

【簿記童話】


眠れる森の美女の減価償却忘れ〜3年分、寝てたからって費用ゼロじゃない〜

王女オーロラは、魔女の呪いで眠りにつきました。
でもその間、会計処理は一時停止していなかったのです。


【第1章:城の帳簿、眠らず】


王女が眠っても、王国の経理部は働いていました。
ところが…決算チェックで異変が。

経理係:「あれ?城の備品、3年間分の減価償却が計上されてません!」


【減価償却って…眠ってても必要?】


YES:使用の有無にかかわらず、時間経過で“価値が減る”から。

例)王女のベッド(高級家具):取得価額600,000円、耐用年数6年

→ 毎年100,000円の減価償却費を計上すべき。


【仕訳:3年分まとめて計上】


(借)減価償却費 300,000 /(貸)減価償却累計額 300,000

→ “寝ていたから使っていない”は通用しない。
“時間”が資産の価値を減らす。


【追加の問題:目覚めた後の“メンテ費”】


3年分の埃払い・虫干し・リネン総交換などの修繕費用 50,000円

(借)修繕費 50,000 /(貸)現金 50,000

資本的支出ではなく、維持のための費用処理。


【PL:王国の眠れる決算】


勘定科目金額(円)
減価償却費(3年分)▲300,000
修繕費▲50,000
売上0
当期純損失▲350,000

→ 寝てても、決算はやってくる。


【エピローグ】


🐱
ミーヤ:「えっ、使ってないのに減るの!?」
ペンリー:「はい。“時が経てば価値は減る”のが減価償却のルールです」
こぐまさん:「ぼくも“使ってないパソコン”の償却、忘れてたかも…!」

眠っていても、会計は止まらない。
減価償却は「モノの老い」を記録する、大切な会計ルールです。

🐻
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

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