🐻こぐまさん
⛏️

【簿記童話】白雪姫と7人の小人の外注費問題〜雇用?委託?それとも善意?〜

豆知識:簿記童話シリーズ

2025年5月20日 に公開

【簿記童話】


白雪姫と7人の小人の外注費問題〜雇用?委託?それとも善意?〜

毒リンゴを避けたあの日、
白雪姫は7人の小人に保護され、山奥の“鉱山シェアハウス”で共同生活を始めました。
しかしその暮らしには、知られざる経費と契約のグレーゾーンがあったのです。


【第1章:白雪姫、経理を引き受ける】


小人たちは鉱石を掘り、それを換金して生活。
白雪姫は家事と帳簿管理を担当することに。

(借)役務提供費 0 /(貸)善意の奉仕 0

→ 無償労働は費用計上せず。ただし経営貢献は明確。


【第2章:小人たちの立場は?】


  • 毎日決まった時間に出勤
  • 自前のツルハシ持参
  • 売上を山分け(配当制)

→ この働き方、雇用ではなく“業務委託”または共同事業に近い!


【仕訳:委託報酬の分配】


売上300,000円に対し、小人たちに報酬を支払う場合:

(借)外注費 300,000 /(貸)現金 300,000

→ 雇用契約ではないため、給料手当ではなく外注費で処理


【福利厚生?まかない費の問題】


白雪姫の作る3食・洗濯・おやつタイム。材料費は姫の管理下。

月額まかない費 70,000円(材料+光熱費)

(借)福利厚生費 70,000 /(貸)現金 70,000

業務関連の生活支援は福利厚生費に該当。


【おまけ:毒リンゴ損失の仕訳】


魔女からもらったリンゴ1個(評価額:200円)を食べて気絶。

(借)雑損失 200 /(貸)消耗品 200

→ 確実に“費用にしかならないリンゴ”。しかも安全確認コスト不足。


【白雪姫ハウスのPL(損益計算書)】


勘定科目金額(円)
売上(鉱石)300,000
外注費▲300,000
福利厚生費▲70,000
雑損失(リンゴ)▲200
当期純損失▲70,200

→ 赤字だが、笑顔と友情はプライスレス。


【エピローグ】


🐱
ミーヤ:「小人って、雇用されてたわけじゃなかったの!?」
ペンリー:「形式じゃなく、“どう関わったか”で科目が決まるんです」
こぐまさん:「こぐま商会のアルバイトも、契約内容ちゃんと見直そう…」

雇用か委託か、それが利益を左右する。
白雪姫は、笑顔の裏で「契約書の整備」も考えていた…のかもしれません。

🐻
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。