こぐまさん
こぐまさん
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【簿記3級】模試第20回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方

演習:第1問の仕訳

こぐまさんとペンリーが事務用品の箱と現金払いの伝票を帳簿で確認する場面
こぐまさんとペンリーが事務用品の箱と現金払いの伝票を帳簿で確認する場面

受験年度に注意:このページの紙の手形・小切手を使う例題は、2026年度までの出題区分表に沿った演習です。2027年度からの範囲は確定版の変更点で確認してください。

模試第20回の第1問は、何が起きた取引かを確認してから、増減する科目と金額を決めると整理できます。この記事では全15問について、問題文、正解仕訳、借方・貸方の理由を順に確認します。今回は掛け取引・出資・借入れ・前払いが復習の中心です。

こぐま商会の経理日誌:第20回を振り返る


こぐま商会の閉店後。こぐまさんは第20回の解答を机に広げ、正解した問題にも、科目を選んだ理由を一言ずつ添えることにしました。

こぐまさん
こぐまさん:「入金や支払いの問題は、お金が動いた科目までは分かるけれど、相手の科目で迷うね。」
ペンリー
ペンリー:「まず、今回新しく売買したのか、前に記録した代金の回収や支払いなのかを分けてみよう。」
こぐまさん
こぐまさん:「売った日と入金された日を、一つの出来事として読んでいたかもしれないね。」
ペンリー
ペンリー:「今日はその二つを分けて、理由も一言ずつ確かめよう。分かったつもりの科目も、別の条件と比べてみるといいよ。」

仕訳を決める三つの確認


こぐまさん
こぐまさん:「似た名前の科目で迷ったら、何から見ればいいかな?」
ペンリー
ペンリー:「何の代金か、もう記帳しているか、実際に何を受け渡したかを確かめよう。」
確認すること問題文で探す条件仕訳へのつながり
取引の内容商品・自社用備品・借入れ・出資など売上、備品、借入金、資本金を区別する
記録した時点未記帳・処理済み・回収・精算など新規の費用計上か、既存の科目の取崩しかを決める
今回の受渡し現金・普通預金・当座預金・後払いなど実際に動いた資産や残った債権・債務を記録する

入金と売上、支払いと費用は、いつも同時に起きるとは限りません。 まず自分で問題を読み、答えを考えてから仕訳表を確認してみてください。

問1 掛け売り


問題:得意先のミズキ商店に商品を販売し、代金142,000円は掛けとした。

こぐまさん
こぐまさん:「まだ代金が入っていないのに、今ここで売上にするの?」
ペンリー
ペンリー:「売上を記録するのは、商品を渡して販売した時点だよ。お金を受け取る日とは分けて考えよう。」
こぐまさん
こぐまさん:「それなら、まだ受け取っていない142,000円は売掛金として残すんだね。」
ペンリー
ペンリー:「その代金が入ったときは、売上をもう一度増やさず、売掛金を減らそう。」
借方金額貸方金額
売掛金142,000売上142,000

今回は、商品を先に販売し、代金だけをあとで受け取る掛け取引です。この商品販売による通常の受取権利を売掛金といいます。自社用の備品を売った代金の未収入金や、お金を貸して返してもらう貸付金とは区別します。

借方の理由

商品は渡しましたが、代金はまだ受け取っていません。得意先にあとで代金を請求できる権利が増えたので、売掛金を借方に記録します。

貸方の理由

今回すでに商品を販売しているため、その代金を売上にします。現金を受け取る日まで待たず、販売した時点で売上を貸方に記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「販売した日と回収した日を分ければ、同じ売上を二度書かずに済むね。」

問2 追加出資の受入れ


問題:追加出資を受け、普通預金口座に580,000円が振り込まれた。

こぐまさん
こぐまさん:「普通預金に入金されたことは分かるけれど、相手の科目は売上でいいのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回のお金は商品代金ではなく、出資として受け入れた元手なんだ。」
借方金額貸方金額
普通預金580,000資本金580,000

今回は、追加出資として会社の元手を受け入れています。お金を借りた場合と違って返済義務を負う取引ではないため、借入金ではなく資本金です。入金でも、商品販売の売上とは分けて記録します。

借方の理由

追加出資のお金が、会社の普通預金に振り込まれています。実際の受取口座の残高が増えたので、普通預金の借方に記録します。

貸方の理由

事業の元手として受け入れた出資なので、資本金にします。売上を得た取引や返済が必要な借入れとは分け、会社の元手の増加を貸方に記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「借入れでも口座に入金されるよね。出資とは何が違うの?」
ペンリー
ペンリー:「借入れには返す義務があるけれど、今回の出資は借りたお金ではないよ。だから資本金を増やすんだ。」

問3 すぐ使う事務用品


問題:事務用品8,400円を現金で購入し、ただちに使用した。

こぐまさん
こぐまさん:「事務用品を買ったから、商品を買うときと同じ仕入でいいのかな?」
ペンリー
ペンリー:「仕入にするのは販売用の商品だよ。今回は会社の仕事ですぐに使う物なんだ。」
借方金額貸方金額
消耗品費8,400現金8,400

今回は、会社で使う事務用品を購入し、すぐに使用しています。転売する商品でも、道具として使い続ける備品でもなく、業務で使った消耗品なので、消耗品費にします。

借方の理由

事務用品は会社の業務ですぐに使っています。あとで販売する商品ではなく、業務で消費した物の費用なので、消耗品費を借方に記録します。

貸方の理由

事務用品の代金は現金で支払い済みです。会社の手元から出ていった代金を、現金の貸方に記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「買った場所より、何のために使う物かで見分けるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「そう。この問題は『ただちに使用した』とあるから、使った分の消耗品費として記録しよう。」

問4 掛け仕入れ


問題:仕入先のカエデ書房から商品104,000円を仕入れ、代金は掛けとした。

こぐまさん
こぐまさん:「商品は届いたけれど、まだ払っていないから仕入の記録も後なのかな?」
ペンリー
ペンリー:「代金が後払いでも、商品は今回仕入れているよ。仕入と、まだ残っている支払義務を一緒に記録するんだ。」
こぐまさん
こぐまさん:「後で払う義務なら、未払金でもよさそうに思えるけれど?」
ペンリー
ペンリー:「販売用の商品を仕入れた代金の後払いには買掛金を使うよ。自社用の備品を買った場合と区別しよう。」
借方金額貸方金額
仕入104,000買掛金104,000

今回は、販売用の商品を仕入れ、代金をあとで払う掛け取引です。商品の仕入代金を後払いする義務を買掛金といいます。自社用の備品など、商品以外の購入代金を後払いする未払金とは区別します。

借方の理由

代金は後払いでも、販売用の商品は今回仕入れています。その購入原価を仕入勘定に集め、今回の仕入原価が増える分を借方に記録します。

貸方の理由

商品を受け取った会社には、仕入先へ代金を支払う義務が残ります。商品仕入れの後払いなので、買掛金を貸方に記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「商品を受け取った時点で仕入と買掛金を記録し、支払う日には買掛金を減らすんだね。」

問5 売掛金の当座預金への回収


問題:得意先に対する売掛金59,000円が当座預金口座に振り込まれた。

こぐまさん
こぐまさん:「得意先からお金が入ったから、また売上を増やすのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は以前に販売した代金の回収だよ。販売したときの売上は、もう記録しているんだ。」
借方金額貸方金額
当座預金59,000売掛金59,000

今回は、以前に掛けで販売した代金が当座預金に入金されています。

借方の理由

得意先からの掛代金が、会社の当座預金に振り込まれています。実際に増えた当座預金の残高を借方に記録します。

貸方の理由

以前に販売した商品の代金を今回回収できました。まだ受け取っていない代金として残していた売掛金を、回収分だけ貸方で減らします。

間違えやすいポイント

売上は販売時に記録済みです。今回は代金の回収なので、売上をもう一度計上しません。

こぐまさん
こぐまさん:「当座預金が59,000円増えて、その分だけ売掛金がなくなるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「その通り。入金のたびに売上を記録すると、同じ商品代金を二重に売上にしてしまうよ。」

問6 家賃の現金払い


問題:店舗家賃94,000円を現金で支払った。

こぐまさん
こぐまさん:「店舗に払ったお金だから、建物の科目を使うのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は建物を買ったのではなく、借りて使った家賃を払っているよ。」
借方金額貸方金額
支払家賃94,000現金94,000

今回は、借りている店舗の家賃を現金で支払っています。

借方の理由

店舗を借りて使ったことに対する家賃です。建物を購入した代金ではなく、営業場所の利用にかかった費用として、支払家賃の借方に記録します。

貸方の理由

家賃は手元の現金から支払っています。貸主に渡した分だけ会社の現金を、貸方で減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「使った場所のためのお金でも、建物を自分の財産にしたわけではないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「だから支払家賃という費用にするんだ。支払方法も現金なので、預金を減らさないようにしよう。」

問7 売掛金を約束手形へ振替


問題:得意先から約束手形116,000円を受け取り、売掛金の回収とした。

こぐまさん
こぐまさん:「売掛金の回収とあるから、現金が増えると思ったけれど、手形を受け取っているね?」
ペンリー
ペンリー:「今回はお金を受け取ったのではなく、満期に払ってもらう約束手形を受け取っているんだ。」
借方金額貸方金額
受取手形116,000売掛金116,000

今回は、売掛金の代わりに、約束手形を受け取っています。約束手形は、振出人が決められた期日に金額を支払うと約束した証券です。通常の掛代金の権利から手形による権利に変わったので、受取手形へ振り替えます。

借方の理由

得意先から、満期に代金を支払ってもらうための約束手形を受け取りました。会社には手形に基づく受取権利が増えるため、受取手形を借方に記録します。

貸方の理由

これまで売掛金だった代金を、手形で受け取る権利に切り替えています。同じ代金を二重に残さないよう、もとの売掛金を貸方で取り消します。

間違えやすいポイント

手形の受取りは、まだ現金での回収ではありません。新たな商品販売でもないので、現金や売上は増やしません。

こぐまさん
こぐまさん:「受取手形を増やしたら、もとの売掛金はどうすればいいの?」
ペンリー
ペンリー:「同じ代金を二つの権利として残さないよう、売掛金を減らそう。受け取る権利の形が変わったんだね。」

問8 借入金の普通預金への入金


問題:金融機関から340,000円を借り入れ、普通預金口座に入金された。

こぐまさん
こぐまさん:「会社のお金が増えるなら、出資のときの資本金と同じでいいのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は金融機関から借りたお金だよ。口座の増加だけでなく、あとで返す義務も記録しよう。」
借方金額貸方金額
普通預金340,000借入金340,000

今回は、金融機関から返済する約束で資金を受け取っています。商品を売って得た収入でも、株主から受け入れた元手でもないため、売上や資本金ではなく、返済義務を表す借入金を使います。

借方の理由

借りた資金は普通預金口座に入っています。現金を手渡しで受け取ったのではないので、普通預金の残高を借方で増やします。

貸方の理由

金融機関から受け取った資金は、あとで返す必要があります。会社に新しく生じた返済義務を、借入金の貸方に記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「入金があっても、それだけで売上や元手になるわけではないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「お金を受け取った理由が『借り入れた』なので、貸方は借入金だよ。受取口座は普通預金で確認しよう。」

問9 未記帳の交通費の精算


問題:従業員が立て替えていた交通費11,200円を現金で支払った。なお、この交通費は未記帳である。

こぐまさん
こぐまさん:「従業員にお金を渡す場面だけれど、給料にしていいのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は働いた対価ではなく、従業員が先に払った会社の交通費を返しているよ。」
こぐまさん
こぐまさん:「未払金を減らす精算ではないの?」
ペンリー
ペンリー:「問題文に『未記帳』とあるから、交通費はまだ記録していないんだ。今回、旅費交通費を初めて計上しよう。」
借方金額貸方金額
旅費交通費11,200現金11,200

今回は、従業員が立て替えた会社の交通費を精算しています。従業員に払うお金でも、働いた対価の給料ではなく、会社の交通費の返金です。また「未記帳」なので、未払金の精算ではなく旅費交通費を初めて記録します。

借方の理由

従業員が会社の業務のために使った交通費です。「未記帳」なので費用の記録がまだなく、今回の精算時に旅費交通費を借方に記録します。

貸方の理由

従業員が先に出したお金を、会社が現金で返しています。精算のために会社から出ていった現金を、貸方で減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「誰に渡したかだけでなく、何の精算で、費用を記帳済みかまで確かめるんだね。」

問10 前払保険料の当期費用への振替


問題:前払費用として処理していた保険料のうち、当期分13,000円を保険料に振り替えた。

こぐまさん
こぐまさん:「前払費用を保険料に変えるのは、保険料をもう一度払うということ?」
ペンリー
ペンリー:「お金はすでに払っているよ。今回は保険を受けた当期分を、将来の権利から費用に移すんだ。」
こぐまさん
こぐまさん:「前払費用の全部ではなく、当期分の13,000円だけを減らすんだね。」
ペンリー
ペンリー:「残りに将来受ける保険の分があれば、前払費用に残そう。今回の振替では現金は動かないよ。」
借方金額貸方金額
保険料13,000前払費用13,000

今回は、先払いした保険のうち、当期に対応する分を費用へ移しています。前払費用は、支払い済みでもサービスをまだ受けていない分です。当期分の保険を受けたことで、将来の権利から当期の保険料へ変わります。

借方の理由

前払いした保険のうち、当期に対応する期間が経過しました。これから受ける権利のまま残さず、当期に受けた保険の費用として保険料を借方に記録します。

貸方の理由

前払費用には、まだ受けていない保険の分を残していました。当期に受けた分は将来の権利ではなくなるため、その分だけ前払費用を貸方で減らします。

間違えやすいポイント

すでに支払ったお金の処理を変えるだけなので、現金は動かしません。前払費用のうち当期分だけを取り崩します。

こぐまさん
こぐまさん:「前に払ったお金をまた動かさず、当期分だけを費用へ移すんだね。」

問11 商品引渡し前の内金


問題:来月販売する商品代金として前受金44,000円を現金で受け取った。

こぐまさん
こぐまさん:「商品代金を受け取ったなら、すぐ売上にしてよさそうだけれど?」
ペンリー
ペンリー:「商品を販売するのは来月だね。今は代金を先に受け取り、商品を渡す義務が残っているんだ。」
借方金額貸方金額
現金44,000前受金44,000

今回は、商品を渡す前に代金を受け取っています。この段階では販売が済んでおらず、会社には商品を渡す義務が残るため、売上ではなく前受金です。内容不明の入金ではなく、商品代金と分かっている点で仮受金とも区別します。

借方の理由

商品の引渡し前ですが、お金はすでに得意先から受け取っています。手元に入った現金は、この時点で借方に記録します。

貸方の理由

会社は代金を先にもらった分の商品を、これから引き渡さなければなりません。その義務を前受金として貸方に残し、販売時まで売上にはしません。

こぐまさん
こぐまさん:「仮受金も、いったん受け取るお金だったよね?」
ペンリー
ペンリー:「仮受金は入金の内容がまだ分からない場合だよ。今回は商品代金の前受けと分かっているから、前受金にしよう。」

問12 未払金の現金決済


問題:未払金31,500円を現金で支払った。

こぐまさん
こぐまさん:「未払金を払うとき、買った物や費用の科目ももう一度書くの?」
ペンリー
ペンリー:「物や費用は、未払金を計上したときに記録済みだよ。今回は残っていた支払義務を消すんだ。」
借方金額貸方金額
未払金31,500現金31,500

今回は、以前に記録した未払金を現金で支払っています。

借方の理由

以前から残っていた代金の支払いが、今回済みました。あとで払う義務がなくなった分を、未払金の借方に記録して取り消します。

貸方の理由

未払金の決済には現金を使っています。今回実際に出ていったお金を、現金の貸方に記録します。

間違えやすいポイント

購入した物や費用は、未払金を計上した時に記録済みです。今回は支払いだけなので、二重に計上しません。

こぐまさん
こぐまさん:「払うお金なのに、未払金は借方になるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「負債を減らすのは借方だからね。実際に支払った現金は、貸方で減らそう。」

問13 水道料金の口座引落し


問題:水道料金14,600円が普通預金口座から引き落とされた。

こぐまさん
こぐまさん:「水道料金を払ったから、水道光熱費と現金の仕訳かな?」
ペンリー
ペンリー:「費用の科目は水道光熱費で合っているよ。支払方法は『普通預金口座から引き落とされた』と確認しよう。」
借方金額貸方金額
水道光熱費14,600普通預金14,600

今回は、水道料金が普通預金から引き落とされています。

借方の理由

会社で水道を使ったことに対する料金です。業務にかかった水道の費用として、水道光熱費を借方に記録します。

貸方の理由

水道料金は普通預金から自動で引き落とされています。手元の現金ではなく、引落口座の普通預金を貸方で減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「手元のお金ではなく、銀行に預けたお金が減ったんだね。」
ペンリー
ペンリー:「支払ったという言葉だけで現金を選ばず、どこから出たお金かまで読むと区別できるよ。」

問14 プリンターの後払い購入


問題:備品としてプリンター86,000円を購入し、代金は翌月払いとした。

こぐまさん
こぐまさん:「プリンターを買って後払いにするなら、仕入と買掛金かな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は販売するためではなく、自社で使うプリンターだね。会社に残る道具として備品にするんだ。」
こぐまさん
こぐまさん:「後払いは同じでも、商品ではないから買掛金を使わないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「その整理でいいよ。備品を買った代金の支払義務は、未払金として残そう。」
借方金額貸方金額
備品86,000未払金86,000

今回は、自社で使うプリンターを翌月払いで購入しています。使い続ける道具なので備品、商品以外の購入代金の後払いなので未払金です。同じ物でも、転売用に仕入れる場合の仕入・買掛金とは扱いが変わります。

借方の理由

プリンターは会社の仕事に使う道具として手元に残ります。使い切った事務用品の費用ではなく、備品を取得したことを借方に記録します。

貸方の理由

プリンターは購入済みですが、代金は翌月払いです。商品仕入れ以外の購入代金を払う義務として、未払金を貸方に記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「自社で使う物の購入だと確認できれば、備品と未払金の組合せになるんだね。」

問15 当座預金から現金を引出し


問題:当座預金口座から現金48,000円を引き出した。

こぐまさん
こぐまさん:「銀行からお金を引き出すときは、使ったお金として費用にするの?」
ペンリー
ペンリー:「今回は会社の当座預金から、会社の手元の現金へ移すだけだよ。誰かに代金を払ったわけではないんだ。」
借方金額貸方金額
現金48,000当座預金48,000

今回は、当座預金を引き出して手元の現金にしています。

借方の理由

銀行から引き出したお金が、会社の手元に現金として入っています。増えた手元のお金を現金の借方に記録します。

貸方の理由

引き出した分は銀行口座には残りません。現金へ移した元の当座預金を、同額だけ貸方で減らします。

間違えやすいポイント

現金と預金が入れ替わるだけなので、費用や収益は発生しません。

こぐまさん
こぐまさん:「現金は48,000円増えるけれど、同じ額の当座預金が減るんだね。」
ペンリー
ペンリー:「会社全体のお金は変わらないから、収益や費用の科目は使わないよ。」

もう一度、自分で仕訳してみよう


こぐまさん
こぐまさん:「今度は表を見ずに、前払保険料の当期費用への振替を説明してみるよ。」
ペンリー
ペンリー:「科目と金額を決めたら、借方・貸方にした理由も一言添えてみよう。」

確認問題:前払費用として処理していた保険料のうち、当期分13,000円を保険料に振り替えた。

紙に仕訳を書いてから、次の答えと照合してください。

借方金額貸方金額
保険料13,000前払費用13,000

今回は、先払いした保険のうち、当期に対応する分を費用へ移しています。前払費用は、支払い済みでもサービスをまだ受けていない分です。当期分の保険を受けたことで、将来の権利から当期の保険料へ変わります。 問10の詳しい理由へ戻る。

エピローグ:理由を言えた問題から、次へ


こぐまさん
こぐまさん:「入金されたから売上、払ったから費用、と決めていたところが分かったよ。」
ペンリー
ペンリー:「販売と回収、購入と支払いを分けると、それぞれで動く科目を確かめられるね。」
こぐまさん
こぐまさん:「次は『商品なのか自社用なのか』と『記帳済みか』も、問題文に印を付けて読んでみるよ。」
ペンリー
ペンリー:「迷ったら、その印を付けた条件を使って科目を選んだ理由を説明してみよう。」

第20回の復習メモ


こぐまさん
こぐまさん:「次に解くときは、この三つを確かめるよ。」
  • 商品販売と代金の回収を区別し、売上を二重に記録しない。
  • 販売用の商品か自社用の備品かを確かめ、買掛金と未払金を使い分ける。
  • 精算や振替では、記帳済みのお金や費用をもう一度動かさない。

模試第20回の第1問を解き直す / 勘定科目の意味を図鑑で確かめる / 模試一覧へ戻る

こぐまさん
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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