🐻こぐまさん
【こぐま商会の経理日誌】
こぐまさん、レジもパソコンも全部“備品”!?〜備品ってどんな資産?〜
イベント前、こぐまさんは新しくレジとノートパソコンを買いました。
🐻こぐまさん:「このレジとパソコン、合わせて15万円だったけど、これって“消耗品費”でいいのかな?」
🐧ペンリー:「それは“備品”ですね。高額で長く使うものは“固定資産”として記録し、費用にせず資産にします」
🐱ミーヤ:「じゃあ、こぐま商会に“資産”が増えたってこと〜?」
【こぐまTips:備品とは?】
「備品」は、事務所やお店で使う机・いす・パソコン・レジなどの長期間使うモノを記録する資産の勘定科目です。
特徴:
- 取得金額が原則10万円以上かつ、使用期間が1年以上
- → 固定資産として「備品」で資産計上
- 消耗品費(短期間・少額)との違いに注意!
- 取得後は減価償却して、毎年少しずつ費用化していく
🐻こぐまさん:「なるほど、長く使えるものはすぐ費用にせず“資産”にして、少しずつ費用にしていくんだね!」
🐱ミーヤ:「机とか棚だけじゃなくて、パソコンやタブレットも“備品”なんだ〜」
【仕訳クイズ①】ノートパソコンを購入
イベント準備のため、こぐまさんはノートパソコン(120,000円)を購入し、現金で支払いました。
Q. このときの仕訳は?
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
備品 | 120,000 | 現金 | 120,000 |
※資産として計上。すぐに費用にしないのがポイント。
🐻こぐまさん:「おぉ、これで“資産”が増えたんだ!」
🐧ペンリー:「そう。そして時間が経つと“価値の減少”を計上していくんです」
【仕訳クイズ②】備品の減価償却(定額法)
決算の時期。パソコンやレジの価値が少しずつ減っていくのを反映させます。
減価償却費10,000円を計上することになりました。
Q. このときの仕訳は?
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
減価償却費 | 10,000 | 備品減価償却累計額 | 10,000 |
※価値の減少を費用にし、資産の残高を控除します。
🐱ミーヤ:「なるほど〜!資産って“永遠”じゃなくて、毎年ちょっとずつ減るんだね」
🐧ペンリー:「そう。減価償却は“資産がどのくらい役立ったか”を費用として表す仕組みなんだよ」
【仕訳クイズ③:年度計算問題】
今度は、年度をまたぐ具体的な計算です。
こぐま商会は2025年4月1日にレジ(120,000円、耐用年数3年、残存価額ゼロ)を購入しました。
決算日は毎年3月31日。定額法で減価償却します。
Q. 2026年3月期(1年目)の減価償却費はいくら?仕訳は?
計算:
120,000 ÷ 3年 = 40,000円(1年あたり)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
減価償却費 | 40,000 | 備品減価償却累計額 | 40,000 |
Q. もし2025年10月1日に購入していたら?(半年分償却)
計算:
120,000 ÷ 3年 = 40,000円(年間)
40,000 × 6/12 = 20,000円
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
減価償却費 | 20,000 | 備品減価償却累計額 | 20,000 |
🐻こぐまさん:「なるほど!買った日が年度の途中なら、その分だけ按分するんだね」
🐱ミーヤ:「年度末までの期間で割り算するってことか〜」
🐧ペンリー:「そのとおり。簿記3級では“定額法”での計算がよく出題されるから要チェックだよ」
【エピローグ】
🐧ペンリー:「“長く使えるモノは資産にする”という考えが、会社の未来をつくるんです」
🐻こぐまさん:「レジやパソコンも、毎日こぐま商会を支えてくれてるんだなあ…!」
🐻
こぐまさん
こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
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