🐻こぐまさん
🎨

【減価償却】簿記3級で出る仕訳まとめ!こぐま商会の練習問題つき

費用:減価償却費

2025年5月23日 に公開

減価償却、ってなんだっけ? 〜ペンリーの古びた絵の具セット〜


ある春の日、こぐま商会では文房具の整理をしていました。

🐱
ミーヤ:あれ〜?このカラフルな缶、なんだかレトロでかわいい〜!
🐻
こぐまさん:あ、それはペンリーくんが数年前に買った高級絵の具セットだよ。もう使ってないけど…。
🐧
ペンリー:いやあ、それ高かったんだよ。でも毎年ちょっとずつ費用にしてるから!
🐱
ミーヤ:えっ!?絵の具って毎年ちょっとずつ使えるの!?どういうこと〜??
🐧
ペンリー:ふふ、これは「減価償却」ってやつなんだ。

減価償却ってなに?


🐻
こぐまさん:つまり…1年で使い切らないような「長く使うモノ」は、買った年だけじゃなくて、数年に分けて費用にするってことだよね?
🐧
ペンリー:そのとおり!パソコン、車、工具、そしてぼくの絵の具セットも、対象になるんだ。

減価償却とは、次のような考え方です:

ポイント内容
対象固定資産(10万円以上で長く使うもの)
勘定科目減価償却費(費用)+ 備品など(資産)
処理方法毎年少しずつ「費用」として仕訳
主な方法定額法(簿記3級ではこれだけでOK)
🐱
ミーヤ:なるほど〜!でも仕訳ってどう書けばいいの?費用になるんだよね?

減価償却の仕訳ってどう書くの?


例えば、こぐま商会が1年前に30,000円のレジ(備品)を買って、耐用年数は3年だったとしましょう。

毎年の減価償却費の計算:

  • 30,000円 ÷ 3年 = 10,000円/年

仕訳はこうなります:

借方金額貸方金額
減価償却費10,000円備品10,000円
🐻
こぐまさん:おお…資産が減るってことか!
🐧
ペンリー:そう、減った分を「費用」として記録するんだよ。
🐱
ミーヤ:お金は動いてないのに、帳簿上は動いてるの、面白い〜!

練習問題:この仕訳、できるかな?


🐧
ペンリー:では、そろそろ実戦だ。CBT形式に近い練習問題をやってみよう!

🌱 問題1

こぐま商会は、1年前に車両(取得原価36,000円)を購入し、耐用年数は4年と見積もった。定額法で減価償却を行う。1年分の減価償却の仕訳をしなさい。

ヒント: 1年分の償却費を計算 → 借方:減価償却費/貸方:車両

✅ 解答・解説


解答1:

借方金額貸方金額
減価償却費9,000円車両9,000円

解説:

  • 計算:36,000円 ÷ 4年 = 9,000円/年
  • 減価償却費(費用)が増え、車両(資産)は減少

【エピローグ】簿記の森でのおさらいタイム


🐻
こぐまさん:減価償却って、最初はむずかしく思えたけど、ルールが決まってるから計算さえできれば大丈夫だね!
🐱
ミーヤ:お金が動かないのに仕訳があるって、ちょっと不思議だった〜!
🐧
ペンリー:この手の「見えない費用」は、他にもたとえば貸倒引当金や前払費用にもある。少しずつ慣れていこう。
🐻
こぐまさん:簿記って「時間で分ける」って考え方が多いんだね!

✨ まとめ:減価償却の学びポイント


  • 減価償却とは、固定資産を年ごとに費用配分する仕組み
  • 勘定科目は「減価償却費(費用)」と「備品・車両など(資産)」
  • 計算はシンプル:取得原価 ÷ 耐用年数
  • 簿記3級では定額法のみ出題
  • 仕訳ではお金が動かない点に注意!

読んでくれてありがとう!

🐻
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。