【簿記3級】こぐまさん、備えてたけど使わなかった!?〜貸倒引当金戻入は“想定外の安心”〜

こぐまさん、備えてたけど使わなかった!?〜貸倒引当金戻入は“想定外の安心”〜

決算を前に、ペンリーが昨年の引当金を確認して一言。

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ペンリー：「去年、万が一に備えて“貸倒引当金”を5,000円積んでましたが、結局回収できましたね」

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こぐまさん：「つまり……備えは使わずに済んだってこと？」

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ペンリー：「はい。その分は“戻入”して、利益に戻しましょう。“貸倒引当金戻入”という収益になります」

「貸倒引当金戻入」は、前期までに見込んでいた貸倒れが実際には起きず、余った引当金を戻す処理であり、収益の勘定科目です。

ポイント：

• 「貸倒引当金」は将来の損失に備えた費用（負債的扱い）
• 貸倒れがなかった → その分は利益として戻す＝戻入
• 戻入額は当期の収益として計上
• 実際に回収できた場合だけでなく、不要と判断されたときも戻入可

つまり、「最悪に備えたけど、平和だった！よかった！」というときに使います。

Q. 回収が完了し、引当金5,000円が不要になった。仕訳は？

（借）貸倒引当金　5,000　／（貸）貸倒引当金戻入　5,000

※引当金（見込み）を減らし、戻入（実際）は収益に計上。

Q. 備えていた分（5,000円）を戻入。仕訳は？

（借）貸倒引当金　5,000　／（貸）貸倒引当金戻入　5,000

※想定されていた損失が消えたため、収益が発生。

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ペンリー：「備えが使われなかった時、ちゃんと“利益として戻す”のが経理の仕組みです」

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こぐまさん：「“もしものため”は大事だけど、使わなかったら“よかったね”って帳簿にも書けるんだね…！」