🐻こぐまさん
📉

【簿記3級】こぐまさん、売ったのに損しちゃった!?〜固定資産売却損は“手放して残ったマイナス”〜

費用:固定資産売却損

2025年5月1日 に公開

【こぐま商会の経理日誌】


こぐまさん、売ったのに損しちゃった!?〜固定資産売却損は“手放して残ったマイナス”〜

古くなった製品陳列棚を処分することにしたこぐまさん。

🐻
こぐまさん:「まだ使えるけど、新しいのに買い替えるから手放そう…5,000円で引き取ってくれるって」
🐧
ペンリー:「帳簿ではまだ8,000円の価値が残っているので、その差額3,000円は“固定資産売却損”として処理します」
🐱
ミーヤ:「“損してる”けど、スッキリしてよかったってこともあるよね〜!」

【こぐまTips:固定資産売却損とは?】


「固定資産売却損」は、備品や建物、車両などの固定資産を売却したときに帳簿価額より安くしか売れなかった場合に記録する費用科目です。

ポイント:

  • 売却金額 < 帳簿価額(取得原価−減価償却累計額)=損失
  • 差額を「固定資産売却損」で処理
  • 通常の営業活動ではないため、「特別損失」に区分されることも(中小企業では費用に含めることが多い)

帳簿上は「資産の除却」と「差額の損益計算」を同時に行います。

【仕訳クイズ①】帳簿価額8,000円の備品を5,000円で売却し、現金を受け取った


Q. 差額3,000円を売却損として処理。仕訳は?

(借)現金 5,000  
(借)固定資産売却損 3,000  
 (貸)備品 8,000

※帳簿価額との差額が“損”。

【仕訳クイズ②】帳簿価額150,000円の機械を130,000円(税抜)で売却。代金は普通預金に入金。消費税は10%。


Q. 143,000円(130,000+13,000)入金。仕訳は?

(借)普通預金 143,000  
(借)固定資産売却損 20,000  
 (貸)機械装置 150,000  
 (貸)仮受消費税 13,000

※損失額を明確に把握して記録。

【エピローグ】


🐧
ペンリー:「売ってお金が入ったからといって、すべてが利益とは限りません。帳簿価額との差額も、しっかり記録しましょう」
🐻
こぐまさん:「“さようなら”にもお金がかかること、あるんだね…!」
🐻
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。