🐻こぐまさん
🎯

【簿記3級】こぐまさん、今年の利益はどこへ行くの?〜損益から繰越利益剰余金へ〜

その他:決算整理

2025年5月1日 に公開

【こぐま商会の経理日誌】


こぐまさん、今年の利益はどこへ行くの?〜損益から繰越利益剰余金へ〜

決算のすべての仕訳を終え、あとは帳簿を「締める」だけのタイミング。

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ペンリー:「今年の損益、つまり『もうけ』の金額はすでにまとまりましたね」
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こぐまさん:「この利益って、どこにいくの?財布に入るわけじゃないよね…?」
🐧
ペンリー:「この利益は“繰越利益剰余金”という資本に加わります。会社に残る“蓄え”として記録されるんです」

【こぐまTips:繰越利益剰余金への振替とは?】


「繰越利益剰余金」は、過去から蓄積されてきた利益の合計を表す純資産(資本)の項目です。

決算整理の最後に、損益勘定に集めた利益 or 損失を、繰越利益剰余金に振り替えることで、利益が資本として“繰り越される”のです。

  • 利益の年内処理(費用・収益)はすべて損益に集める
  • 損益の残高(純利益)を繰越利益剰余金に移す

この振替により、「今年のもうけ」が会社の“体力”として次年度に残る。

【仕訳クイズ①】当期純利益が400,000円あるときの損益から繰越利益剰余金への振替


Q. 損益勘定から利益を振り替える。仕訳は?

(借)損益 400,000  
 (貸)繰越利益剰余金 400,000

※利益は資本(純資産)へ蓄積される。

【仕訳クイズ②】当期純損失が250,000円あった場合の振替


Q. 資本から損失を控除。仕訳は?

(借)繰越利益剰余金 250,000  
 (貸)損益 250,000

※損失は「資本の減少」として記録される。

【エピローグ】


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ペンリー:「帳簿の“利益”は、現金の増加とは限りません。でも“会社の力”としてちゃんと記録され、次の期につながっていくんです」
🐻
こぐまさん:「『お店のがんばり』が、“数字の記憶”になって残っていくんだね…!」
🐻
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

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