
【簿記3級】貯蔵品とは?未使用の消耗品を決算で資産に振り替える仕訳
2025年5月1日 に公開

こぐま商会で、使いきれなかった紙皿を数えた日
年末、こぐま商会ではイベント用品の棚卸しをしていました。紙皿と紙コップは購入時に消耗品費で処理していましたが、思ったより多く残っています。
こぐまさん:「紙皿が1,000円分、まだ未使用で残っているね。」
ミーヤ:「買ったときに費用にしたけど、まだ使ってないならどうなるの?」
ペンリー:「決算では、未使用分を貯蔵品という資産に振り替える。」
貯蔵品は、購入時に費用処理したものの、決算時点でまだ使っていない消耗品などを資産として残す勘定科目です。ポイントは「買ったかどうか」ではなく、「決算時点で使ったか、まだ残っているか」です。
【こぐまTips:貯蔵品とは?】
貯蔵品とは、事務用品・包装資材・切手・収入印紙など、使う目的で購入したものが決算時に未使用で残っている場合に使う資産の勘定科目です。
こぐまさん:「費用にしたままだと、まだ使っていない分まで当期の費用になるんだね。」
ペンリー:「だから決算整理で、未使用分だけ資産に戻す。」
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 使う場面 | 決算時に未使用の消耗品などが残っている |
| 勘定科目の分類 | 資産 |
| よくある対象 | 事務用品、包装資材、切手、収入印紙など |
| 判断ポイント | 当期に使った分か、翌期以降に使う分か |
すべての消耗品を必ず貯蔵品にするわけではありません。簿記3級の問題では、「未使用分が残っていた」「決算で棚卸しした」などの指示があると、貯蔵品への振替を考えます。
貯蔵品の決算整理仕訳
購入時に消耗品費などで処理していた場合、決算で未使用分を貯蔵品に振り替えます。
ミーヤ:「費用を減らして、資産を増やす感じ?」
ペンリー:「そう。まだ使っていない分は、当期の費用から外す。」
例題1:決算時、購入時に消耗品費で処理した紙皿1,000円分が未使用で残っていた。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 貯蔵品 | 1,000 | 消耗品費 | 1,000 |
借方の貯蔵品で資産を増やし、貸方の消耗品費で当期の費用を減らします。決算整理では、当期に使った費用だけが損益計算書に残るように整えます。
翌期首には貯蔵品を費用へ戻す
翌期になったら、前期末に資産へ振り替えた貯蔵品を、再び費用に戻す処理をします。これを再振替仕訳といいます。
こぐまさん:「翌期に使うために残したものだから、翌期の費用に戻すんだね。」
ペンリー:「前期末の仕訳を反対にする、と見ると分かりやすい。」
例題2:翌期首、前期末に計上した貯蔵品1,000円を消耗品費に戻した。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 1,000 | 貯蔵品 | 1,000 |
この仕訳により、前期末に残しておいた未使用分が翌期の費用として扱われます。
消耗品費と貯蔵品の違い
消耗品費と貯蔵品は、対象物が同じでも「使ったか、残っているか」で分かれます。
| 観点 | 消耗品費 | 貯蔵品 |
|---|---|---|
| 分類 | 費用 | 資産 |
| 使う時点 | 使った分、または当期の費用にする分 | 決算時に未使用で残っている分 |
| 仕訳の方向 | 借方で費用を増やす | 借方で資産を増やす |
| 試験での合図 | 購入した、使用した | 未使用分が残っていた、棚卸しした |
ミーヤ:「同じ紙皿でも、使ったら費用、残っていたら資産なんだ。」
こぐまさん:「実際に使った分だけ費用にする、という考え方が大事だね。」
最後に確認したい3つのこと
- 貯蔵品は、未使用で残っている消耗品などを表す資産
- 決算では「貯蔵品/消耗品費」で、未使用分を費用から資産へ振り替える
- 翌期首には「消耗品費/貯蔵品」で、前期末の処理を戻す
関連する勘定科目を横断して確認したい場合は、勘定科目一覧から資産・費用の位置づけを見直せます。

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
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