【簿記3級】こぐまさん、空きスペースが収益に!?〜受取家賃は“貸して得る収入”〜

こぐまさん、空きスペースが収益に!?〜受取家賃は“貸して得る収入”〜

こぐま商会の倉庫の一角を、りすノ商店が一時的に借りることに。

りすノさん：「1か月だけでいいから、荷物置かせてもらえない？もちろん家賃は払うよ〜」

🐻

こぐまさん：「もちろんいいよ！…ってことは、こぐま商会は家賃収入があるってことだよね？」

🐧

ペンリー：「そうですね。“受取家賃”として収益に計上します。物を売らなくても、貸して得る収入も立派な“事業収益”です」

「受取家賃」は、建物や土地などの不動産を貸したことで得る収入を記録する収益の勘定科目です。

特徴：

• 倉庫・店舗・事務所などの賃貸で得た賃料収入
• 商品の販売ではないが、事業活動で得た収益にあたる
• 消費税の対象になる（課税売上）
• 「前受家賃」「未収家賃」との区別が重要

Q. 1か月分の家賃50,000円＋消費税5,000円を受け取った。仕訳は？

（借）現金　55,000  
　（貸）受取家賃　50,000  
　（貸）仮受消費税　5,000

※不動産貸付による収益。消費税もあわせて処理。

Q. 当月分の家賃50,000円（税抜）を計上。ただし、入金は翌月。仕訳は？

（借）未収家賃　55,000  
　（貸）受取家賃　50,000  
　（貸）仮受消費税　5,000

※未収でも、発生主義により収益は今期に計上。

🐧

ペンリー：「“モノを売る”以外にも、会社にはいろんな“稼ぎ方”があります。“貸して収益”も立派な収益ですね」

🐻

こぐまさん：「売らなくてもお金が入るなんて、なんだか“ちょっと大人の商会”って感じ…！」