🐻こぐまさん
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【簿記3級】 こぐまさん、売った分だけ“元手”も減る!?〜売上原価は“売るために使ったコスト”〜

費用:売上原価

2025年5月1日 に公開

【こぐま商会の経理日誌】


こぐまさん、売った分だけ“元手”も減る!?〜売上原価は“売るために使ったコスト”〜

3月決算を控え、ペンリーが仕入帳と在庫をチェックしています。

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ペンリー:「今年は仕入が1,000,000円で、期首商品が200,000円、期末商品は300,000円ですね」
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こぐまさん:「えっと、それって……結局どれくらい“売るために使った”の?」
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ペンリー:「はい。売上原価は『期首+仕入−期末』で計算します。こぐま商会が“実際に売った分のコスト”です!」

【こぐまTips:売上原価とは?】


「売上原価」は、販売した商品の元手にかかった費用であり、収益と対応させるための費用です。

計算式:

売上原価 = 期首商品 + 当期仕入高 − 期末商品

ポイント:

  • 販売目的の商品は、仕入時に「仕入」として計上
  • 決算時に「繰越商品」を使って原価に調整
  • 売れていない分(期末商品)は“費用じゃない”=資産に戻す

帳簿上では、売上と売上原価を対応させることで「売上総利益(粗利益)」が求められます。

【仕訳クイズ①】期首商品200,000円、仕入800,000円、期末商品300,000円 → 売上原価を算定


Q. 決算で売上原価を計上する。仕訳は?

(借)売上原価 700,000  
 (貸)仕入 800,000  
 (貸)繰越商品 200,000  
(借)繰越商品 300,000

※仕入をいったん全額戻し、期首・期末で調整。

【仕訳クイズ②】売上原価を求めた後、貸借対照表に期末商品300,000円を表示する


Q. 「繰越商品」300,000円の処理。仕訳は?

(借)繰越商品 300,000 /(貸)仕入 300,000

※期末商品は“在庫”として資産に計上。

【エピローグ】


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ペンリー:「“売上”は見えても、“売るためにかかったコスト”を見落としがち。でも、利益を出すにはここが大事なんです」
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こぐまさん:「売って終わりじゃない、“どれだけ使ったか”をちゃんと数えるのが経理なんだね…!」
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こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。