日商簿記2級 · 帳簿・決算・連結 · 1 / 6

帳簿・勘定記入

このページの目標:資産勘定の借方・貸方の動きから期末残高を求められる。

2026年度向け(2027年3月まで) · 2027年度の変更点

目次・問題へ移動する

まずは身近な場面から

こぐま商会は、お客さんからまだ受け取っていない代金をまとめています。掛け売りで増え、代金の回収や返品で減ります。

こぐまさん

こぐまさん取引が何件もあっても、残りを求められる?

ペンリー

ペンリー最初にあった額に、増えた分を足して、減った分を引こう。その動きを科目ごとに左右へ整理するのが勘定だよ。

この場面で使う言葉

転記(てんき)
仕訳した金額を、科目ごとの勘定へ移して記録すること。借方・貸方は同じ側へ写す。
借方・貸方(かりかた・かしかた)
帳簿の左側・右側の名前。売掛金のような資産は左で増え、右で減る。
次期繰越(じきくりこし)
帳簿を締めるとき、翌期へ持ち越す残高を示す項目。左右の合計をそろえる側に書く。
ひとこと確認

売掛金を回収したとき、売掛金自体は?

計算の前に、意味を確かめてみましょう。成績には含みません。選び直せます。

この考え方を、数字で確かめる

具体例で数字を追いかける

売掛金の期首残高120,000円、当期掛売上300,000円、回収250,000円、売上返品10,000円。ほかの取引はありません。

なぜ、この計算になるの?

  1. 最初の売掛金120,000円に掛売上300,000円を足すと、回収などをする前の額は420,000円です。
  2. 回収250,000円と返品10,000円で減るので、残りは160,000円。表の次期繰越は、この残りを翌期へ渡すための記入であり、新しい回収ではありません。
条件から求める金額・数量左右にスクロールできます
売掛金の動き借方貸方
前期繰越120,000円
掛売上300,000円
代金回収250,000円
売上返品10,000円
次期繰越(締切時)160,000円

残高は120,000+300,000−250,000−10,000=160,000円。借方残高を翌期へ繰り越すため、締切時は貸方に次期繰越を置きます。

解き方と処理のルールを整理しよう

取引の仕訳から元帳へ転記し、資産の繰越と収益の締切を区別する。

帳簿の問題では、取引の仕訳を作り、その借方・貸方を同じ側へ転記します。資産の増加は借方、減少は貸方です。負債・純資産は逆の動きになり、残高の側も通常は貸方になります。

決算振替まで含む勘定記入では、収益・費用の損益勘定への振替と、資産・負債の次期繰越を区別します。摘要欄には相手勘定や繰越の名称を、問題の形式に合わせて記入します。

2問で確かめよう

解説の考え方を使って、金額や数量を求めましょう。単位を付けず、整数で入力します。

確認問題 1
円
確認問題 2
円

回答は学習履歴には保存されません。

入力方法を確認する

0以上の整数を、単位を付けずに入力してください。全角数字・3桁ごとのカンマにも対応しています。例:120000 または 120,000。

条件が変わったら、どう考える?

こぐまさんが売掛金元帳へ入金を転記すると、回収したのに残高が増えてしまいました。

こぐまさん

こぐまさんの疑問仕訳で借方に預金を書いたから、売掛金元帳も借方?

ペンリー

ペンリーと整理転記する科目自身の側を見るんだ。売掛金は仕訳の貸方にあるから、元帳でも貸方へ移すよ。

  1. 1取引の仕訳
  2. 2その科目の借貸へ転記
  3. 3相手科目を摘要へ
  4. 4差額を繰り越して左右一致

仕訳からT勘定を完成させる

期首売掛金120,000円、掛売上300,000円、預金回収250,000円、返品10,000円なら、売掛金勘定の借方は前期繰越120,000と売上300,000です。貸方は普通預金250,000と売上10,000。残高160,000円を貸方の次期繰越で埋め、左右を420,000円にそろえます。

返品時の仕訳は売上/売掛金なので、売掛金元帳の相手科目は売上です。『借方は資産、貸方は負債』という固定の分け方ではなく、同じ資産勘定の増減を左右に記入します。

売掛金勘定の締切り左右にスクロールできます
借方摘要金額貸方摘要金額
前期繰越120,000普通預金250,000
売上300,000売上(返品)10,000
——次期繰越160,000
合計420,000合計420,000

損益振替と次期繰越は目的が違う

売掛金の残高は翌期へ繰り越しますが、売上・費用の当期残高は損益勘定へ振り替えます。たとえば売上の貸方残高500,000円なら、売上500,000/損益500,000で売上勘定を閉じます。

売上勘定の借方摘要は『損益』。翌期にその500,000円を売上として持ち越す処理ではありません。どの勘定を閉じているかを見て、摘要と金額の両方を決めましょう。

この条件の仕訳(単位:円)左右にスクロールできます
借方科目金額貸方科目金額
売上500,000
損益500,000

考え方を自分の答案にする

残高だけでなく摘要も決める

売掛金の借方に前期繰越90,000円と売上210,000円。貸方に普通預金240,000円と売上返品5,000円があります。他の取引なし。

数値は単位を付けず、0以上の整数で入力します。不要な仕訳欄は空欄にしてください。

売掛金の次期繰越額
円
考え始めるヒント

借方合計から、取引による貸方合計を引こう。繰越の記入側と資産残高の側は区別しよう。

売掛金元帳の回収240,000円の相手科目は?
考え始めるヒント

の元帳に書く摘要は、回収仕訳の相手科目だよ。

売上の損益振替

売上勘定の貸方残高600,000円を損益勘定へ振り替えます。

自分で仕訳を作る(単位:円)左右にスクロールできます
借方科目金額貸方科目金額
考え始めるヒント

の貸方残高を反対側で消し、当期の収益を勘定へ集めよう。

回答は学習履歴には保存されません。未解答でも採点できます。

対象範囲の確認:日本商工会議所・2026年度適用の出題区分表。2026年10月31日確認。例題・練習問題は簿記ラボ作成の独自教材です。例題は基本処理を確かめるために条件を絞ったもので、試験の全論点を網羅するものではありません。