日商簿記2級 · 商業簿記 · 7 / 7
法人税等・消費税
このページの目標:法人税等の確定額と中間納付額から、未払法人税等を求められる。
2026年度向け(2027年3月まで) · 2027年度の変更点
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まずは身近な場面から
こぐま商会は、今年の税金の一部を先に納めています。決算で1年分の税額が決まったら、これから納める残りを計算します。

こぐまさん残りの税金だけが、今年の費用なの?

ペンリー今年の費用は1年分の税額だよ。先に払った分と、これから払う分を合わせて考えよう。
この場面で使う言葉
- 中間納付(ちゅうかんのうふ)
- 年度の途中で、税金の一部を先に納めること。
- 仮払法人税等
- 中間納付した法人税などを、決算まで一時的に記録しておく科目。
- 未払法人税等
- 確定した当期の税額のうち、まだ納めていない額を表す負債。
具体例で数字を追いかける
法人税等の当期確定額150,000円。中間納付60,000円は仮払法人税等で処理済みです。
なぜ、この計算になるの?
- 1年分の税金は150,000円。これは支払済みかどうかに関係なく、当期の費用です。
- 60,000円はすでに納めたので、残りは150,000−60,000=90,000円。費用150,000円と未払額90,000円を区別します。
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 当期の費用 | 150,000円 |
| すでに納めた金額 | 60,000円 |
| これから納める金額 | 90,000円 |
未払額だけを費用にするのではなく、当期分150,000円全体を法人税等とします。
| 借方科目 | 金額(円) | 貸方科目 | 金額(円) |
|---|---|---|---|
| 法人税等 | 150,000 | 仮払法人税等 | 60,000 |
| — | — | 未払法人税等 | 90,000 |
解き方と処理のルールを整理しよう
預かった消費税と支払った消費税を相殺し、残額が納付か還付かを判断する。
法人税・住民税・事業税は、問題の指示に応じて法人税等として記録します。中間納付時に仮払法人税等で処理している場合、決算で確定した当期の税額を費用に計上し、中間納付額を差し引いた残りを未払法人税等にします。
消費税の税抜方式では、仕入時の仮払消費税と売上時の仮受消費税を決算で整理します。税込方式と科目を混ぜず、税率・課税取引の範囲・端数処理の指定を確認しましょう。
2問で確かめよう
解説の考え方を使って、金額や数量を求めましょう。単位を付けず、整数で入力します。
条件が変わったら、どう考える?
決算で中間納付額が確定税額を上回り、こぐまさんは未払法人税等をマイナスにしました。

こぐまさんの疑問払い過ぎた分は、未払額にマイナスを書けばいい?

ペンリーと整理還付を受ける権利を資産で示そう。費用の確定額と、預けた金額の精算を分けるんだ。
- 1税込・税抜、税効果の指定
- 2当期の税額を確定
- 3仮払と相殺
- 4未払か還付かを表示
未払と還付の両側を比べる
法人税等の確定額70,000円、中間納付100,000円なら、費用70,000円と未収還付法人税等30,000円を借方、仮払法人税等100,000円を貸方にします。税金費用を中間納付100,000円にするわけではありません。
税抜方式の消費税も、仮受80,000円・仮払50,000円なら未払30,000円、仮受50,000円・仮払80,000円なら未収還付30,000円です。課税区分や端数の追加条件がない基本例として比較します。
| 税金 | 未払になる条件 | 還付になる条件 |
|---|---|---|
| 法人税等 | 確定額>中間納付 | 確定額<中間納付 |
| 税抜方式の消費税 | 仮受>仮払 | 仮受<仮払 |
消費税は仮払・仮受を両方消す
仮受消費税80,000円、仮払消費税50,000円なら、借方に仮受80,000、貸方に仮払50,000と未払30,000を記録します。差額だけを計算して、仮払・仮受の残高を消し忘れないようにしましょう。
法人税等調整額は税効果会計に使う別の科目です。納付不足や消費税の差額をその科目で埋めることはしません。
考え方を自分の答案にする
還付になる消費税の整理
税抜方式。決算時の仮受消費税は36,000円、仮払消費税は50,000円。両者の差額を還付請求し、他の調整はありません。
数値は単位を付けず、0以上の整数で入力します。不要な仕訳欄は空欄にしてください。
回答は学習履歴には保存されません。未解答でも採点できます。
対象範囲の確認:日本商工会議所・2026年度適用の出題区分表。2026年10月31日確認。例題・練習問題は簿記ラボ作成の独自教材です。例題は基本処理を確かめるために条件を絞ったもので、試験の全論点を網羅するものではありません。