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🐻こぐまさん
🪔

【簿記3級童話】アラジンと魔法のランプと減価償却〜ランプは資産、でも永遠じゃない〜

資産:備品

2025年5月23日 に公開

【貸借対照表】
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【簿記3級童話】


アラジンと魔法のランプと減価償却〜ランプは資産、でも永遠じゃない〜

むかしむかし、砂漠の国にアラジンという青年がいました。
ある日、不思議な魔法のランプを手に入れ、精霊ジーニーと出会います。

ジーニー:3つの願いを叶えよう。ただし、このランプの“使用寿命”は5年だ。
アラジン:えっ、寿命って…これってまさか減価償却?
ペンリー:その通り!資産は永遠じゃないんだ。簿記では少しずつ費用に分けていくんだよ。

ランプ、資産として帳簿へ


アラジン:ランプは事業で使うぞ!購入金額は30万円、耐用年数は5年!
ミーヤ:じゃあ「商品」じゃなくて「備品」なんだね?
ペンリー:そう。長く使うから「備品(資産)」に計上するんだ。

購入時の仕訳

借方科目(要素)金額貸方科目(要素)金額
備品(資産)300,000現金(資産)300,000
🐻
こぐまさん:なるほど。買ったときは“資産”にするんだね。

毎年使うたびに価値が減る?


ジーニー:ランプの力は有限。毎年6万円ずつ、価値が減るんだ。
アラジン:6万円ずつってことは…?
ペンリー:そう、「減価償却費(費用)」だよ。資産を少しずつ費用化していくんだ。

減価償却の仕訳

借方科目(要素)金額貸方科目(要素)金額
減価償却費(費用)60,000備品減価償却累計額(資産控除)60,000
🐱
ミーヤ:へぇ〜!こうして5年間繰り返すと、最後はゼロになるんだ!

学びの整理:減価償却とは?


用語内容
備品(資産)長期にわたり使う資産。簿記3級では10万円以上を目安に資産計上
減価償却(会計処理)資産の使用に応じて、毎期少しずつ費用にしていく処理
減価償却費(費用)毎期の“目減り分”。損益計算書に計上される
備品減価償却累計額今までの減価償却費の累計。資産の減り具合を表す

仕訳クイズ:アラジンの帳簿!


Q1. 30万円のランプを購入し、現金で支払った。

借方科目(要素)金額貸方科目(要素)金額
[  ]300,000[  ]300,000

Q2. 1年後、減価償却費60,000円を計上した。

借方科目(要素)金額貸方科目(要素)金額
[  ]60,000[  ]60,000

【エピローグ】


🐻
こぐまさん:ランプも使えば古くなる。だから毎年ちょっとずつ費用にするんだね。
🐱
ミーヤ:えっ、じゃあ私のドライヤーも減価償却できるの?
🐧
ペンリー:それはできませんね。簿記3級では10万円未満の備品は「消耗品費」で処理するのが一般的です。
🐱
ミーヤ:そっか〜!3,000円じゃ減価償却はムリか〜!
🐧
ペンリー:うん、小さい金額は「消耗品費」で一度に費用処理するんだよ。
🐻
こぐまさん:逆に長く使う大きな資産は「備品」にして、少しずつ費用にしていくんだね。

クイズの答え


Q1
借方:備品(資産) / 貸方:現金(資産)

Q2
借方:減価償却費(費用) / 貸方:備品減価償却累計額(資産控除)

まとめ


  • 備品は「固定資産」として資産計上する
  • 耐用年数に応じて「減価償却費」を毎期費用処理する
  • 減価償却の累計は「備品減価償却累計額」で管理する

アラジンの夢も、ジーニーの魔法も、簿記の世界ではきちんと仕訳で表されるのでした🪔

🐻
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。