🐻こぐまさん
【簿記3級童話】
アラジンと魔法のランプと減価償却〜ランプは資産、でも永遠じゃない〜
むかしむかし、砂漠の国にアラジンという青年がいました。
ある日、不思議な魔法のランプを手に入れ、精霊ジーニーと出会います。
ジーニー:3つの願いを叶えよう。ただし、このランプの“使用寿命”は5年だ。
アラジン:えっ、寿命って…これってまさか減価償却?
ペンリー:その通り!資産は永遠じゃないんだ。簿記では少しずつ費用に分けていくんだよ。
ランプ、資産として帳簿へ
アラジン:ランプは事業で使うぞ!購入金額は30万円、耐用年数は5年!
ミーヤ:じゃあ「商品」じゃなくて「備品」なんだね?
ペンリー:そう。長く使うから「備品(資産)」に計上するんだ。
購入時の仕訳
借方科目(要素) | 金額 | 貸方科目(要素) | 金額 |
---|---|---|---|
備品(資産) | 300,000 | 現金(資産) | 300,000 |
🐻こぐまさん:なるほど。買ったときは“資産”にするんだね。
毎年使うたびに価値が減る?
ジーニー:ランプの力は有限。毎年6万円ずつ、価値が減るんだ。
アラジン:6万円ずつってことは…?
ペンリー:そう、「減価償却費(費用)」だよ。資産を少しずつ費用化していくんだ。
減価償却の仕訳
借方科目(要素) | 金額 | 貸方科目(要素) | 金額 |
---|---|---|---|
減価償却費(費用) | 60,000 | 備品減価償却累計額(資産控除) | 60,000 |
🐱ミーヤ:へぇ〜!こうして5年間繰り返すと、最後はゼロになるんだ!
学びの整理:減価償却とは?
用語 | 内容 |
---|---|
備品(資産) | 長期にわたり使う資産。簿記3級では10万円以上を目安に資産計上 |
減価償却(会計処理) | 資産の使用に応じて、毎期少しずつ費用にしていく処理 |
減価償却費(費用) | 毎期の“目減り分”。損益計算書に計上される |
備品減価償却累計額 | 今までの減価償却費の累計。資産の減り具合を表す |
仕訳クイズ:アラジンの帳簿!
Q1. 30万円のランプを購入し、現金で支払った。
借方科目(要素) | 金額 | 貸方科目(要素) | 金額 |
---|---|---|---|
[ ] | 300,000 | [ ] | 300,000 |
Q2. 1年後、減価償却費60,000円を計上した。
借方科目(要素) | 金額 | 貸方科目(要素) | 金額 |
---|---|---|---|
[ ] | 60,000 | [ ] | 60,000 |
【エピローグ】
🐻こぐまさん:ランプも使えば古くなる。だから毎年ちょっとずつ費用にするんだね。
🐱ミーヤ:えっ、じゃあ私のドライヤーも減価償却できるの?
🐧ペンリー:それはできませんね。簿記3級では10万円未満の備品は「消耗品費」で処理するのが一般的です。
🐱ミーヤ:そっか〜!3,000円じゃ減価償却はムリか〜!
🐧ペンリー:うん、小さい金額は「消耗品費」で一度に費用処理するんだよ。
🐻こぐまさん:逆に長く使う大きな資産は「備品」にして、少しずつ費用にしていくんだね。
クイズの答え
Q1
借方:備品(資産) / 貸方:現金(資産)
Q2
借方:減価償却費(費用) / 貸方:備品減価償却累計額(資産控除)
まとめ
- 備品は「固定資産」として資産計上する
- 耐用年数に応じて「減価償却費」を毎期費用処理する
- 減価償却の累計は「備品減価償却累計額」で管理する
アラジンの夢も、ジーニーの魔法も、簿記の世界ではきちんと仕訳で表されるのでした🪔
🐻
こぐまさん
こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。