🐻こぐまさん
【こぐま商会の経理日誌】
こぐまさん、お給料は“そのまま”渡さない!?〜給与支給と天引きの仕訳〜
月末のこぐま商会。今日は従業員にお給料を渡す日です。
経理担当のこぐまさんは、給与明細を見ながら首をかしげます。
🐻こぐまさん:「給料総額は3,000,000円か…。でも実際に渡すのはちょっと違うんだよなぁ」
🐱ミーヤ:「えっ、3,000,000円もらえないの? サギ!?」
🐧ペンリー:「違いますよ。前に貸していたお金や、税金・社会保険料は天引きして会社が預かるんです」
🐻こぐまさん:「なるほど、だから“そのまま”じゃなくなるのか!」
【今回のケース】
- 支給総額(給料手当)…3,000,000円
- 控除
- 前貸金返済:150,000円
- 所得税(源泉徴収):90,000円
- 社会保険料:360,000円
- 実際の現金支払額:2,400,000円
【仕訳】
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
給料手当 | 3,000,000 | 前貸金 | 150,000 |
預り金(所得税) | 90,000 | ||
預り金(社会保険料) | 360,000 | ||
現金 | 2,400,000 |
【こぐまTips:給与支給と控除】
- 給料手当 → 総額を費用として計上
- 前貸金 → 従業員への貸付を差し引き(資産の減少)
- 預り金(所得税・社会保険料) → 会社が一時的に預かり、あとで納付するお金(負債)
- 現金 → 実際に従業員へ渡した金額
🐧ペンリー:「“天引き”は、会社が勝手にケチってるわけではありません。従業員に代わって納める“義務”なんですよ」
🐱ミーヤ:「ふーん。つまりこぐまくんは“税金と保険料の代理集金人”ってわけだね!」
【仕訳クイズ】
問題:
従業員へ給料総額1,200,000円を支給した。
前貸金50,000円と源泉所得税30,000円、社会保険料120,000円を控除し、残額を現金で支払った。
仕訳は?
答え:
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
給料手当 | 1,200,000 | 前貸金 | 50,000 |
預り金(所得税) | 30,000 | ||
預り金(社会保険料) | 120,000 | ||
現金 | 1,000,000 |
【エピローグ】
🐻こぐまさん:「なるほど…給料は“総額”で記録してから、控除分を仕訳で整理するんだね」
🐱ミーヤ:「ぼくのお小遣いも“お菓子代”とか“貯金”で天引きされたらイヤだなぁ〜!」
🐧ペンリー:「でもきちんと管理すれば、安心して働ける仕組みになりますよ」
✅ まとめ
- 給料支給は 総額で“給料手当” を費用計上する
- 控除は 前貸金や預り金(所得税・社会保険料) に振替える
- 現金支払額=差額 となる
🐻
こぐまさん
こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
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