🐧ペンリー
導入ストーリー
ある日、こぐま商会にラパン所長がやってきました。
🐰ラパン所長:この前借りてた1,200,000円、半年たったから返すよ。利息もちゃんと払うから安心して。
🐻こぐまさん:おぉ〜ありがとう!でも半年分の利息っていくらだっけ?
🐧ペンリー:年利5%なので、1,200,000 × 0.05 × 0.5 = 30,000円 ですね。
🐱ミーヤ:じゃあ合計で1,230,000円が戻ってくるんだ!
🐰ラパン所長:はい、こぐまくん。小切手で用意してきたよ。
🐻こぐまさん:おおっ!……ん?これって「現金」?それとも「当座預金」?
取引の状況整理
- 元本返済:1,200,000円(貸付金の消滅)
- 利息受取:30,000円(受取利息の収益)
- 受取方法:ラパン所長振出の小切手 → 簿記上は「現金」処理
仕訳表(正しい処理)
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金(資産) | 1,230,000 | 貸付金(資産) | 1,200,000 |
受取利息(収益) | 30,000 |
🐧ペンリー:小切手を受け取ったら「現金」で処理するのがルールです。
🐱ミーヤ:やっぱり「当座預金」って書いちゃいそう〜!
🐧ペンリー:そこが試験のひっかけですね。落ち着いて判断しましょう。
⚠️ 試験の注意(間違えやすいパターン)
以下は 誤った仕訳の例 です。
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
当座預金(資産) | 1,230,000 | 貸付金(資産) | 1,200,000 |
受取利息(※費用と誤記) | 30,000 |
❌ この仕訳は 間違い です。
- 小切手を受け取ったら「現金」で処理するべきところを「当座預金」としてしまっています。
- 「受取利息」は本来は収益なのに、費用と勘違いしてしまうケースがあります。
👉 正しくは 「現金(資産)」「受取利息(収益)」 を使います。
小切手=現金、振込=当座預金 / 利息はもらえば収益・払えば費用 と覚えておきましょう。
仕訳クイズ
Q. こぐま商会はフクロウ堂に貸していた2,400,000円(利率4%、期間1年)の元本と利息を小切手で返済してもらった。仕訳は?
(利息の計算から考えてみよう!)
エピローグ
🐻こぐまさん:よかった〜!元本も利息も無事に戻ってきた!
🐱ミーヤ:小切手って「現金」扱いなの、覚えておかないと…。
🐧ペンリー:はい。小切手=現金、振込=当座預金。この区別を試験前に必ず確認しておきましょう。
クイズの答え
借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
---|---|---|---|
現金(資産) | 2,496,000 | 貸付金(資産) | 2,400,000 |
受取利息(収益) | 96,000 |
(利息=2,400,000 × 0.04 × 1年 = 96,000円)
まとめ
- 小切手で受け取ったら「現金」、振込なら「当座預金」
- 貸付金の返済では「貸付金」の減少+「受取利息」の計上
- 試験では「当座預金」と書いてしまうミスが多いので、小切手=現金を必ず意識する!
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ペンリー
簿記の森の知識係。会話の中で優しく解説してくれる。
本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。