【簿記3級の森】株主総会で決める 剰余金の処分

森の夜。こぐま商会の決算作業が終わり、当期の利益がまとまりました。

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こぐまさん：「やった！今年は 1,200,000円の利益 が出たぞ！」

🐱

ミーヤ：「それってどうなるの？そのままお財布に入るの？」

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ペンリー：「いやいや、それはないよ。決算ではまず『繰越利益剰余金』に振り替えて、次の期に持ってくんだ」

このときの仕訳

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ペンリー：「繰越利益剰余金は純資産だからね。増えるときは貸方！ここは鉄板ルールだよ」

そして翌期。森の広場で「こぐま商会」の株主総会が開かれていました。

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こぐまさん：「繰越利益剰余金は 12,000,000円 になったよ！」

🐱

ミーヤ：「わあ〜！たくさん残ったんだね！でも、そのお金ってどうするの？」

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ペンリー：「株主総会じゃ、この一部をどう処分するか決めるんだ。今回は──」

• 利益準備金に 300,000円 を積み立て
• 株主配当に 1,500,000円 を支払う

このときの仕訳

処分前と処分後のイメージ

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ミーヤ：「こうやって表にすると、どこからどこにお金が動いたのか見やすい！」

⚠️ よくある間違い仕訳

👉 これは「全部処分した」と勘違いしてるパターン。

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こぐまさん：「あっ、これ最初ぼくが書いちゃったやつだ！」

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ミーヤ：「私もつい全部仕訳に出しちゃいそう〜」

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ペンリー：「でしょ？でも正解は“処分した分だけ”。ここは試験でめちゃくちゃひっかけに出るから気をつけて！」

数日後。森の銀行を通じて株主に配当金が振り込まれました。

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ミーヤ：「やった！株主さんにちゃんとお金が届いたんだね！」

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ペンリー：「そうそう。このときは“未払配当金”を消して、現金を減らすんだ」

このときの仕訳

総会の帰り道。

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こぐまさん：「もし配当金が 2,500,000円 だったら、利益準備金はいくら積み立てるの？」

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ペンリー：「ルールはシンプル。配当金の10分の1以上は利益準備金にしなきゃダメ！」

Q. 配当金が2,500,000円のとき、利益準備金はいくら積み立てる？
また、その仕訳は？

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こぐまさん：「“一部処分”と書かれてたら処分額だけ！これで安心だね」

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ミーヤ：「数字が大きいと、ついぜんぶ書きたくなっちゃうんだよね〜」

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ペンリー：「うんうん。だからここは要注意！試験でもほぼ確実に狙われるから！」

配当金2,500,000円の場合、利益準備金はその10分の1＝250,000円。

• ポイント①：繰越利益剰余金は純資産 → 増えるときは貸方、減るときは借方
• ポイント②：「一部処分」と書かれてたら、処分額だけを仕訳に出す
• ポイント③：処分前と処分後を表でイメージすると理解しやすい
• ポイント④：誤り仕訳（ぜんぶ書いちゃう）に要注意！
• ポイント⑤：利益準備金は配当額の10分の1以上を積み立てる必要あり