
【簿記3級】仕訳日計表の元丁欄は何を書く?総勘定元帳と補助元帳の転記の違い
2026年5月12日 に公開

元丁欄は「どの総勘定元帳へ移したか」のメモ
こぐま商会では、1日の伝票を仕訳日計表にまとめる練習をしています。こぐまさんは、元丁欄に何を書けばよいのかで手が止まりました。
仕訳日計表の元丁欄は、仕訳日計表から総勘定元帳へ合計転記した先を示す欄です。得意先元帳や仕入先元帳の番号を書く欄ではありません。補助元帳は、仕訳日計表からではなく、伝票や補助記入帳から個別に追うものとして分けて考えます。
こぐまさん:「元丁欄って、得意先元帳の番号も書くのかな?」
ミーヤ:「売掛金なら得意先ごとのページもあるよね?」
ペンリー:「仕訳日計表の元丁欄は、総勘定元帳への転記先を見る欄だ。」
ルヴィア監査官:「補助元帳まで混ぜると、転記ルートが少し迷子になりますね。」
この記事では、簿記3級第2問で迷いやすい「仕訳日計表」「総勘定元帳」「補助元帳」のつながりを整理します。
【こぐまTips:伝票から元帳までの流れ】
こぐまさん:「伝票、仕訳日計表、元帳。どこで何をまとめるんだろう?」
ペンリー:「合計で見るものと、相手先別に見るものを分ける。」
伝票会計の流れは、次のように見ると整理しやすくなります。
| 記録 | 役割 | 見る単位 |
|---|---|---|
| 伝票 | 1取引ずつ記録する | 取引ごと |
| 仕訳日計表 | 1日の伝票を勘定科目ごとに集計する | 勘定科目ごと |
| 総勘定元帳 | 現金、売掛金、買掛金などの勘定残高を管理する | 勘定科目ごと |
| 補助元帳 | 得意先別、仕入先別などの内訳を管理する | 相手先ごと |
つまり、仕訳日計表は「勘定科目ごとの合計」を作る表です。そこから総勘定元帳へ合計転記します。
一方で、得意先元帳や仕入先元帳は「誰との取引か」を追うための帳簿です。こちらは、合計額だけではなく個別の相手先情報が必要になります。
こぐま商会ではどう転記する?
例題1:仕訳日計表から総勘定元帳へ合計転記する
こぐま商会では、今日の伝票を集計したところ、現金の借方合計が38,000円、売掛金の貸方合計が24,000円になりました。
ミーヤ:「1枚ずつ元帳に書くんじゃなくて、合計で移すんだね。」
ペンリー:「仕訳日計表を使う問題では、総勘定元帳へ合計転記する。」
| 仕訳日計表の科目 | 借方合計 | 貸方合計 | 総勘定元帳への転記 |
|---|---|---|---|
| 現金 | 38,000 | 0 | 現金勘定の借方へ38,000 |
| 売掛金 | 0 | 24,000 | 売掛金勘定の貸方へ24,000 |
このとき、元丁欄には総勘定元帳の該当ページや勘定番号を書きます。問題で現金勘定と売掛金勘定だけが示されているなら、その2つだけに元丁欄が入ることがあります。
ルヴィア監査官:「ふふ、解答欄に総勘定元帳が限られているなら、書ける元丁もそこまでですよ。」
例題2:補助元帳は相手先ごとに見る
得意先のミントカフェから売掛金12,000円を回収し、フクロウ堂から売掛金12,000円を回収しました。仕訳日計表では売掛金の貸方合計24,000円になります。
こぐまさん:「総勘定元帳では24,000円。でも得意先別には2社に分かれるね。」
ペンリー:「そこが総勘定元帳と補助元帳の違いだ。」
| 帳簿 | 記入する内容 |
|---|---|
| 総勘定元帳の売掛金 | 売掛金の貸方に24,000円 |
| 得意先元帳 ミントカフェ | 回収12,000円 |
| 得意先元帳 フクロウ堂 | 回収12,000円 |
総勘定元帳は売掛金全体の残高を見ます。得意先元帳は、得意先ごとの残高を見ます。
総勘定元帳は合計、補助元帳は内訳と分けると、元丁欄で迷いにくくなります。
残高式元帳の「借」「貸」は何を表す?
残高式元帳では、残高欄の横に「借」や「貸」と書く欄があることがあります。これは、その時点の残高が借方残高なのか、貸方残高なのかを示す欄です。
ミーヤ:「借って書いてあると、借方にまた転記するのかと思っちゃう。」
ペンリー:「そこは残高の向きだ。新しい仕訳そのものではない。」
| 勘定の種類 | 通常の残高 |
|---|---|
| 資産 | 借方残高 |
| 費用 | 借方残高 |
| 負債 | 貸方残高 |
| 純資産 | 貸方残高 |
| 収益 | 貸方残高 |
たとえば現金は資産なので、通常は借方残高です。買掛金は負債なので、通常は貸方残高です。
ただし、問題の記入順によって一時的に分かりにくくなることがあります。増加側から書くと、残高の向きがつかみやすくなります。
ここで迷いやすいポイント
元丁欄に補助元帳番号を書いてしまう
得意先元帳や仕入先元帳は、相手先別の内訳を管理する帳簿です。仕訳日計表の元丁欄は、総勘定元帳への転記先を示す欄として考えます。
仕訳日計表と補助元帳を同じルートにしてしまう
仕訳日計表は、伝票を勘定科目ごとに集計して総勘定元帳へ合計転記するための表です。補助元帳は、相手先別や商品別など、総勘定元帳だけでは足りない内訳を追うための帳簿です。
ルヴィア監査官:「合計の帳簿と内訳の帳簿、ここを混ぜないことですね。第2問はそこを見てきますよ。」
こぐまさん:「どの帳簿へ何を移すかを、先に分けるんだね。」
第2問全体の流れを確認したい場合は、簿記3級第2問の解き方ガイドも合わせて確認してください。
仕訳クイズ
ミーヤ:「じゃあ、元丁欄に何を書くか判断してみる!」
ペンリー:「総勘定元帳への転記先かどうかを見る。」
Q. 仕訳日計表で、現金の借方合計が15,000円、買掛金の貸方合計が15,000円になった。解答欄には総勘定元帳の現金勘定だけが示されている。このとき、元丁欄で確実に書けるのはどれか。
| 選択肢 | 判断 |
|---|---|
| 現金勘定の元丁 | 書ける |
| 仕入先元帳の元丁 | 書かない |
| 得意先元帳の元丁 | 書かない |
仕訳日計表の元丁欄は、総勘定元帳への転記先を示します。補助元帳の番号とは分けて考えます。
エピローグ
こぐまさんは、伝票、仕訳日計表、総勘定元帳、補助元帳を矢印でつなぎました。
こぐまさん:「仕訳日計表から行くのは、総勘定元帳への合計転記だね。」
ミーヤ:「相手先ごとの内訳は補助元帳。混ぜない!」
ルヴィア監査官:「転記先を分けて見ると、元丁欄の違和感もすっと消えますね。」
まとめ
こぐまさん:「今日のポイントは、合計と内訳を分けることだね。」
- 仕訳日計表の元丁欄は、総勘定元帳への転記先を示す
- 得意先元帳や仕入先元帳は、相手先別の内訳を追う補助元帳
- 残高式元帳の「借」「貸」は、その時点の残高の向きを表す

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。










