日商簿記2級 · 商業簿記 · 4 / 7

リース取引(2026年度)

このページの目標:所有権移転外ファイナンス・リースの基本的な償却額を求められる。

2026年度向け(2027年3月まで) · 2027年度の変更点

目次・問題へ移動する

まずは身近な場面から

こぐま商会は、機械を長く使う契約を結びました。ここでは、購入に近い性質を持つファイナンス・リースの基本処理を考えます。

こぐまさん

こぐまさん機械を使うことと、料金を返していくことは同じ記録?

ペンリー

ペンリー分けて考えよう。使う機械は資産、これから支払う義務は負債。使った分の費用と、支払いで減る負債も別の動きだよ。

この場面で使う言葉

リース資産・リース債務
使う機械などの資産と、今後リース料を支払う義務。このページは2026年度の処理を扱う。
所有権移転外
契約が終わっても、自分の会社に所有権が移るものではないという区分。
利子込み法
利息部分を分けず、リース料総額を資産・債務の記録に使う方法。
ひとこと確認

資産の減価償却額と、債務の返済額は必ず同じ?

計算の前に、意味を確かめてみましょう。成績には含みません。選び直せます。

この考え方を、数字で確かめる

具体例で数字を追いかける

所有権移転外ファイナンス・リースを利子込み法で処理。リース料総額600,000円、期間5年、残存価額0円、定額法。期首に開始しました。

なぜ、この計算になるの?

  1. この例は利子込み法なので、総額600,000円を資産と債務に記録します。現金を一度に払ったという意味ではありません。
  2. 残存価額0円、5年間で均等に費用にする指定なので、600,000÷5=年120,000円です。これは償却額であり、毎年の返済額を求めたものではありません。
条件から求める金額・数量左右にスクロールできます
項目計算金額
開始時のリース資産リース料総額600,000円
年間償却額600,000÷5120,000円

この例は利子込み法を指定しているので、リース料総額を取得原価にしています。

この例の仕訳左右にスクロールできます
借方科目金額(円)貸方科目金額(円)
リース資産600,000リース債務600,000

解き方と処理のルールを整理しよう

利子抜き法の支払額を元本と利息に分け、償却と返済を別に追う。

2026年度の教材では、ファイナンス・リース取引を売買取引に準じて処理し、リース資産とリース債務を記録します。利子込み法・利子抜き法などの指定を先に確認し、契約に応じた金額を用います。

所有権移転外ファイナンス・リースでは、原則としてリース期間を耐用年数とし、残存価額をゼロとして償却します。2027年度には新リース会計などの改定があるため、この例の科目名をそのまま翌年度の解答へ流用しないでください。

2問で確かめよう

解説の考え方を使って、金額や数量を求めましょう。単位を付けず、整数で入力します。

確認問題 1
円
確認問題 2
円

回答は学習履歴には保存されません。

入力方法を確認する

0以上の整数を、単位を付けずに入力してください。全角数字・3桁ごとのカンマにも対応しています。例:120000 または 120,000。

条件が変わったら、どう考える?

こぐま商会は機械のリース料を払い、同じ金額を減価償却費にも書こうとしています。

こぐまさん

こぐまさんの疑問払ったリース料を、今年の減価償却費にすればいい?

ペンリー

ペンリーと整理債務の返済と、使った分の費用配分は別だよ。利子抜き法なら支払額の中の利息も分ける。

  1. 1適用年度とリースの種類
  2. 2利子込み・利子抜きの指定
  3. 3開始・支払・償却を別々に
  4. 4資産と債務の残高を確認

支払いと償却は別の動き

利子込み法では、開始時に総額600,000円を資産と債務へ計上し、年間支払120,000円はリース債務の返済とします。減価償却は別に、600,000÷5=120,000円を費用へ配分します。同額でも、借方の意味は異なります。

利子抜き法の例では、開始時の資産・債務500,000円、初年度支払120,000円、うち利息30,000円と指定されたら、元本返済は90,000円です。利息の算定方法を問題が示すときはその指定を優先します。

この条件の仕訳(単位:円)左右にスクロールできます
借方科目金額貸方科目金額
—

期末残高を二本の線で追う

上の利子抜き法で、所有権移転外・期間5年・残存価額0・期首開始・定額法なら、償却費は100,000円。ここではリース資産を直接減らす指定とし、期末資産400,000円、債務410,000円。償却額100,000円と元本返済90,000円は一致しません。

開始時点・支払額の内訳・使用月数を順に整理しましょう。2027年度の改定では科目や処理の確認が必要なので、この例は2026年度のファイナンス・リースに限定しています。

利子抜き法・初年度左右にスクロールできます
項目増加・開始額減少期末
リース資産500,000償却100,000400,000
リース債務500,000元本返済90,000410,000

考え方を自分の答案にする

リース料を元本と利息へ分ける

2026年度の所有権移転外ファイナンス・リース、利子抜き法。期首開始、資産・債務480,000円、期間4年、残存価額0、定額法・直接法。初年度末支払144,000円のうち利息12,000円です。消費税は考慮しません。

数値は単位を付けず、0以上の整数で入力します。不要な仕訳欄は空欄にしてください。

初年度末の支払仕訳

支払時の仕訳を作ってください。

自分で仕訳を作る(単位:円)左右にスクロールできます
借方科目金額貸方科目金額
考え始めるヒント

支払総額のうち、利息を除いた部分だけが元本返済だよ。

償却後のリース資産残高
円
考え始めるヒント

資産は取得原価を使用期間へ配分するよ。元本返済額を引く計算ではないよ。

支払後のリース債務残高
円
考え始めるヒント

債務は当初元本から返済した元本を差し引こう。利息は返済元本に含めないよ。

回答は学習履歴には保存されません。未解答でも採点できます。

対象範囲の確認:日本商工会議所・2026年度適用の出題区分表。2026年10月31日確認。例題・練習問題は簿記ラボ作成の独自教材です。例題は基本処理を確かめるために条件を絞ったもので、試験の全論点を網羅するものではありません。