日商簿記2級 · 帳簿・決算・連結 · 4 / 6

本支店会計

このページの目標:内部売上・内部仕入を除き、会社全体の売上高を求められる。

2026年度向け(2027年3月まで) · 2027年度の変更点

目次・問題へ移動する

まずは身近な場面から

こぐま商会は、本店から支店へ商品を送りました。店舗ごとの帳簿には売上と仕入を記録しても、まだ会社の外のお客さんに売ったわけではありません。

こぐまさん

こぐまさん支店へ送った分も、会社全体の売上なの?

ペンリー

ペンリー同じ会社の中の移動だから、会社全体では取り除くよ。外のお客さんに売った分を、本店と支店から集めよう。

この場面で使う言葉

内部取引
本店と支店の間など、集計する範囲の内側だけで行われた取引。
相殺(そうさい)
対応する項目を互いに打ち消すこと。内部の売上と仕入などを会社全体の数字から除く。
未達取引(みたつとりひき)
一方では記録済みなのに、相手側の帳簿にはまだ反映されていない取引。
ひとこと確認

本店から支店へ送っただけの商品は、会社の外へ売れた?

計算の前に、意味を確かめてみましょう。成績には含みません。選び直せます。

この考え方を、数字で確かめる

具体例で数字を追いかける

本店売上800,000円には支店向け200,000円が含まれています。支店の外部売上は500,000円です。

なぜ、この計算になるの?

  1. 本店売上800,000円のうち200,000円は支店向けです。まず引いて、外部への売上600,000円を求めます。
  2. 支店が外部へ売った500,000円を足すと、会社全体の売上は1,100,000円です。社内移動を売上へ重ねて数えないための計算です。
条件から求める金額・数量左右にスクロールできます
区分計算金額
本店の外部売上800,000−200,000600,000円
支店の外部売上500,000500,000円
会社全体の売上600,000+500,0001,100,000円

内部売上200,000円を含めると、社内移動まで売上に数えてしまいます。

解き方と処理のルールを整理しよう

未達を各帳簿へ反映した後、社内の相互勘定・内部取引を相殺する。

本店と支店で独立した帳簿を持っていても、同じ会社です。本店の支店勘定と、支店の本店勘定は相互の貸し借りを表し、合併財務諸表では相殺します。未達取引があれば、先に相手側の帳簿へ反映します。

本店から支店へ商品を送ったときの内部売上・内部仕入も、会社全体の外部取引ではありません。内部利益が付加され、期末商品に残っている場合は、その内部利益も取り除きます。

2問で確かめよう

解説の考え方を使って、金額や数量を求めましょう。単位を付けず、整数で入力します。

確認問題 1
円
確認問題 2
円

回答は学習履歴には保存されません。

入力方法を確認する

0以上の整数を、単位を付けずに入力してください。全角数字・3桁ごとのカンマにも対応しています。例:120000 または 120,000。

条件が変わったら、どう考える?

本店が送金した日と、支店で入金を記録した日が決算をまたぎました。

こぐまさん

こぐまさんの疑問相互勘定の残高が違うけれど、そのまま相殺していい?

ペンリー

ペンリーと整理まず未達取引をそろえよう。記録時点のずれを直してから、社内の貸し借りを消すんだ。

  1. 1どちらの帳簿か
  2. 2未達取引を反映
  3. 3相互勘定と内部取引を相殺
  4. 4外部取引だけを合算表示

未達の送金を支店の帳簿へ反映する

本店は普通預金から支店へ50,000円を送金し、支店50,000/普通預金50,000を記録済み。支店が未記帳なら、支店側に普通預金50,000/本店50,000を記入します。本店側の仕訳をもう一度記入すると送金を二重に減らします。

修正後、本店の支店勘定と支店の本店勘定は対応する額になります。会社全体では普通預金の保有場所が変わっただけなので、相互勘定を相殺します。

この条件の仕訳(単位:円)左右にスクロールできます
借方科目金額貸方科目金額
本店50,000

売上の合算では内部売上を残さない

本店売上800,000円のうち内部売上200,000円、支店外部売上500,000円なら、合併売上高は1,100,000円です。内部の相互勘定を消すことと、内部売上・仕入を消すことは別の処理です。

期末商品に内部利益があれば、その利益も除きます。原価への加算率20%で送った商品が内部価格60,000円残るなら、含まれる利益は60,000×20÷120=10,000円。内部価格へ20%を直接掛けません。

本支店合併の確認順左右にスクロールできます
処理確認する資料目的
未達整理送金・送品等の未記帳記録時点をそろえる
相互勘定の相殺本店・支店勘定社内の貸借を消す
内部売上等の相殺本支店間の売上・仕入外部取引に限定
内部利益の控除期末商品に残る内部利益在庫の原価を修正

考え方を自分の答案にする

未達と合併売上を別々に処理する

本店が支店へ普通預金から30,000円送金し記帳済み。支店は未記帳です。本店売上600,000円には支店向け100,000円を含み、支店外部売上400,000円。ほかの未達取引なし。

数値は単位を付けず、0以上の整数で入力します。不要な仕訳欄は空欄にしてください。

支店側の未達整理

支店の帳簿に追加する仕訳を作ってください。

自分で仕訳を作る(単位:円)左右にスクロールできます
借方科目金額貸方科目金額
考え始めるヒント

今回は支店側の未記帳を直すよ。入金による預金の増加ととの関係を記録しよう。

合併売上高
円
考え始めるヒント

とのを足し、社内向けの売上だけを除こう。送金は売上かな?

未達整理の後、相殺する組合せは?
考え始めるヒント

会社全体では、相手が同じ会社内にいる勘定を消そう。

回答は学習履歴には保存されません。未解答でも採点できます。

対象範囲の確認:日本商工会議所・2026年度適用の出題区分表。2026年10月31日確認。例題・練習問題は簿記ラボ作成の独自教材です。例題は基本処理を確かめるために条件を絞ったもので、試験の全論点を網羅するものではありません。