
こぐま商会の備品チェック
決算整理の途中、こぐま商会の帳簿に「仮払金 180,000円」が残っていました。内容を確認すると、これは10月1日に購入したレジ台で、まだ備品として処理していなかったことが分かりました。
仮払金で処理していた備品購入は、決算整理で「備品」に振り替えます。ポイントは、仮払金という仮の資産を消して、実際に残っている固定資産である備品へ置き換えることです。
こぐまさん:「仮払金が残っているけど、実際はレジ台を買ったお金だったんだね。」 ペンリー:「それなら仮払金のままにはしない。備品へ振り替える。」 ミーヤ:「仮の名札を外して、本当の名前にする感じだね!」 こぐまさん:「決算では、帳簿の名前を実態に合わせるんだね。」
この記事では、仮払金で処理していた備品購入を、決算整理でどう仕訳するかに絞って確認します。
【こぐまTips:なぜ仮払金を備品に振り替える?】
仮払金は、内容がまだ確定していない支払いを一時的に置いておく資産です。内容が備品購入だと分かった時点で、仮払金の役目は終わります。
ミーヤ:「仮払金も資産なら、そのままでもよさそうに見えるけど?」 ペンリー:「資産の種類が違う。決算書には実際の中身で表示する。」
| 勘定科目 | 役割 | 決算での扱い |
|---|---|---|
| 仮払金 | 内容未確定の一時的な資産 | 内容が分かったら消す |
| 備品 | 長く使う道具や設備などの固定資産 | 取得原価で資産計上する |
つまり、仕訳の考え方は次の2つです。
- 借方: 備品を増やす
- 貸方: 仮払金を減らす
こぐま商会ではどう仕訳する?
こぐま商会では、10月1日に180,000円の備品を購入していましたが、まだ仮払金のまま残っていました。この場合、決算整理で次の仕訳をします。
こぐまさん:「備品が増えるから、借方は備品だね。」 ペンリー:「そう。貸方は、残っていた仮払金を消す。」
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 備品 | 180,000 | 仮払金 | 180,000 |
この仕訳では現金や普通預金は出てきません。購入時のお金の動きはすでに仮払金として処理済みだからです。決算整理では、仮払金を実際の内容へ振り替えるだけです。
ミーヤ:「もうお金は動いてるから、ここでは名前を直すだけなんだ!」 ペンリー:「その見方でいい。二重に現金を減らさないことが大事だ。」
減価償却も必要になることがある
備品へ振り替えたあと、その備品を当期中に使っている場合は減価償却も確認します。取得日が期中なら、使った月数分だけ月割計算します。
こぐまさん:「備品に振り替えたら終わりじゃないんだね。」 ペンリー:「使っているなら、当期分の減価償却も見る。」
たとえば、10月1日に取得した備品180,000円、耐用年数8年、残存価額ゼロ、決算日が3月31日なら、使用期間は6か月です。
180,000 ÷ 8年 × 6か月 ÷ 12か月 = 11,250
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 減価償却費 | 11,250 | 備品減価償却累計額 | 11,250 |
仮払金から備品へ振り替える仕訳と、減価償却費を計上する仕訳は別の処理です。第3問では、この2つを続けて問われることがあります。
ミーヤ:「備品にしたあと、その備品がどれだけ働いたかも見るんだね。」 こぐまさん:「順番は、まず備品へ振替、そのあと減価償却だね。」
ここで間違えやすいポイント
仮払金で備品を購入していた問題では、仕訳を二重にしてしまうミスが起きやすいです。
ミーヤ:「現金で買った気がして、現金を貸方に書きたくなるかも。」 ペンリー:「そこは問題文をよく見る。すでに仮払金で処理しているなら、貸方は仮払金だ。」
| 間違い | なぜ違うか |
|---|---|
| 貸方を現金にする | 現金の支払いはすでに仮払金として処理済み |
| 仮払金を残したままにする | 内容が備品と分かったので、仮勘定を消す |
| 備品振替と減価償却を混ぜる | 備品計上と費用配分は別の整理事項 |
判断に迷ったら、次の順番で確認します。
- 問題文に「仮払金として処理していた」とあるか
- 実際の内容が備品購入だと分かっているか
- 備品を使っている期間があり、減価償却が必要か
関連する基本論点は、仮払金とは、備品とは、減価償却まとめでも確認できます。
仕訳クイズ
ミーヤ:「じゃあ、仮払金が備品だったパターンをもう一回やってみたい!」 ペンリー:「貸方を何にするかを意識して解こう。」
Q. 決算整理で、仮払金120,000円は期中に購入した備品であることが分かった。この備品の減価償却は別途処理するものとして、振替仕訳を答えなさい。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 備品 | 120,000 | 仮払金 | 120,000 |
この問題では、減価償却は別途処理するとあるため、まずは仮払金を備品へ振り替えるところまでを答えます。
こぐまさん:「貸方は現金じゃなくて仮払金。ここを間違えないようにしたいね。」 ペンリー:「その確認ができれば、この整理事項はかなり安定する。」
エピローグ
こぐま商会の帳簿から仮払金が消え、備品の欄にはレジ台の金額が入りました。
ミーヤ:「仮の箱に入っていたものを、ちゃんと備品の棚に移した感じだね!」 こぐまさん:「決算整理って、帳簿を実際の状態にそろえる作業なんだね。」 ペンリー:「その感覚が大事。勘定科目の名前を実態に合わせる。」
仮払金は便利な一時置き場ですが、決算時点で内容が分かっているなら、そのまま残してはいけません。備品購入だったと分かったら、備品に振り替えてから、必要に応じて減価償却を考えます。
まとめ
こぐまさん:「今日のポイントは、仮払金を実際の内容へ置き換えることだね。」
- 仮払金で処理していた備品購入は、決算整理で備品へ振り替える
- 仕訳は「借方: 備品 / 貸方: 仮払金」
- 現金や普通預金は、すでに仮払金で処理済みなら使わない
- 備品へ振り替えたあと、使用期間があれば減価償却も確認する
- 第3問では、備品振替と減価償却を分けて考える

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
