
【簿記3級】第3回第1問10:前受金の商品を引き渡したときの仕訳
2026年6月8日 に公開

こぐま商会の今日の取引メモ
森の商店街の午後、こぐま商会のカウンターには納品書と小さな受領メモが並んでいました。ミーヤが売上メモに色つきの付箋を貼り、こぐまさんは「お客さんに渡した日」と「お金の形」を分けて確認します。
この問題の正解は、借方は前受金20,000円、貸方は売上20,000円です。 商品を引き渡した日に、前受金を売上へ振り替えると読むと、借方と貸方が自然に決まります。
こぐまさん:「今日のメモは、得意先から前月に受け取っていた前受金20,000円について、商品を引き渡した。」
ミーヤ:「売った日はわかるけど、代金の形で借方が変わるのが迷うね。」
アカリ:「そこやね。商売では、いつ売上になったかと代金の形を分けて見るんやで。」
場面を一枚ずつ分けて読む
問題文を読むときは、最初に金額を写すよりも、取引の場面を一枚の絵にします。誰から何を受け取ったのか、何を支払ったのか、まだ残っている権利や義務はあるのかを見ます。
- 前受金という負債がなくなるので借方。
- 商品を引き渡したので貸方は売上。
- 現金は前月に受け取り済みなので、今回は現金を使わない。
ミーヤ:「場面を先に見ると、科目がただの暗記じゃなくなるね!」
こぐまさん:「うん。金額を入れる前に、何が起きたかを決めたい。」
正解仕訳を帳簿に置く
問題文
得意先から前月に受け取っていた前受金20,000円について、商品を引き渡した。
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 前受金 | 20,000 | 売上 | 20,000 |
売上の場面では、商品を渡した事実と代金の受け取り方を同時に見ます。
アカリ:「左右の合計が合うと、取引の形も見えてくるで。」
こぐまさん:「前受金・売上の関係を見れば、販売の場面が帳簿にそのまま残るね。」
つまずきやすいところ
商品引渡し時に現金をもう一度増やすと二重計上になります。
ここで大事なのは、似た言葉に飛びつかないことです。入金なら必ず売上、支払いなら必ず費用、後払いなら必ず買掛金、というように決め打ちすると、問題文の小さな合図を見落とします。
ミーヤ:「似た言葉が出ると、前に覚えた科目をすぐ選びたくなるね。」
アカリ:「焦らんでええよ。問題文の合図は、一つずつ置けば見えてくるで。」
まとめ
こぐまさん:「今日の決め手は「商品を引き渡した日に、前受金を売上へ振り替える」だね。」
- 正解は、借方は前受金20,000円、貸方は売上20,000円です。
- 前受金という負債がなくなるので借方。
- 商品引渡し時に現金をもう一度増やすと二重計上になります。

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。
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