【簿記3級】こぐまさん、消費税の支払いはこれから!?〜未払消費税は“納税前の消費税”〜

こぐまさん、消費税の支払いはこれから!?〜未払消費税は“納税前の消費税”〜

3月決算を終えたこぐま商会。帳簿を確認していたペンリーが言いました。

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ペンリー：「仮受消費税と仮払消費税の差額、今期の納税額は5,000円ですね」

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こぐまさん：「あ、でもまだ納付はしてないよ？」

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ペンリー：「納付は後日でも、“税金を払う義務”が確定したら“未払消費税”という負債として記録します」

「未払消費税」は、仮受消費税と仮払消費税の差額で確定した消費税の納税額を、まだ支払っていない場合に使う負債の勘定科目です。

基本の流れ：

1. 売上時 → 仮受消費税（負債）を計上
2. 仕入時 → 仮払消費税（資産）を計上
3. 決算で差額を相殺 → **納税義務が残った分は「未払消費税」**として処理

ポイント：

• 納付していなくても、“支払う義務”が確定したら負債に計上
• 納付したときに、未払消費税を減らす仕訳を行う

Q. 消費税の納税額5,000円が確定。仕訳は？

（借）仮受消費税　20,000  
　（貸）仮払消費税　15,000  
　（貸）未払消費税　5,000

※差額を「未払消費税」として記録。

Q. 翌期、未払消費税5,000円を税務署へ納付。仕訳は？

（借）未払消費税　5,000　／（貸）普通預金　5,000

※負債を解消し、実際の納付で精算。

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ペンリー：「“いつ払ったか”より、“いつ払う義務が生じたか”が大切。それが発生主義の考え方です」

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こぐまさん：「預かった税金は、ちゃんとまとめて納める責任があるんだね…！」