こぐまさん
こぐまさん
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【簿記3級】模試第28回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方

演習:第1問の仕訳

こぐまさんとペンリーが二種類の小切手、通帳、硬貨を並べて回収方法を比べる場面
こぐまさんとペンリーが二種類の小切手、通帳、硬貨を並べて回収方法を比べる場面

受験年度に注意:このページの紙の手形・小切手を使う例題は、2026年度までの出題区分表に沿った演習です。2027年度からの範囲は確定版の変更点で確認してください。

模試第28回の第1問は、何が起きた取引かを確認してから、増減する科目と金額を決めると整理できます。この記事では全15問について、問題文、正解仕訳、借方・貸方の理由を順に確認します。今回は小切手の振出人・前払金と前受金・貸倒れが復習の中心です。

こぐま商会の経理日誌:第28回を振り返る


こぐま商会の閉店後。こぐまさんは第28回の解答を机に広げ、正解した問題にも、科目を選んだ理由を一言ずつ添えることにしました。

こぐまさん
こぐまさん:「小切手を受け取る問題なのに、現金と当座預金で答えが分かれるのはどうしてかな?」
ペンリー
ペンリー:「小切手という名前だけでなく、誰が振り出したかを確認しよう。自社の小切手が戻る場合は、前の記録も関係するんだ。」
こぐまさん
こぐまさん:「貸倒れの問題も、引当金の残高だけを見ればいいわけではないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「売掛金が前期と当期のどちらに発生したかも大事だよ。似た二つの問題で、違う条件を並べて確かめよう。」

仕訳を決める三つの確認


こぐまさん
こぐまさん:「似た名前の科目で迷ったら、何から見ればいいかな?」
ペンリー
ペンリー:「何の代金か、もう記帳しているか、実際に何を受け渡したかを確かめよう。」
確認すること問題文で探す条件仕訳へのつながり
取引の内容商品・自社用備品・借入れ・出資など売上、備品、借入金、資本金を区別する
記録した時点未記帳・処理済み・回収・精算など新規の費用計上か、既存の科目の取崩しかを決める
今回の受渡し現金・普通預金・当座預金・後払いなど実際に動いた資産や残った債権・債務を記録する

入金と売上、支払いと費用は、いつも同時に起きるとは限りません。 まず自分で問題を読み、答えを考えてから仕訳表を確認してみてください。

問1 自社振出小切手による売掛金回収


問題:得意先から売掛金56,000円の支払いとして、以前に当社が振り出した小切手を受け取った。

こぐまさん
こぐまさん:「小切手を受け取ったのに、どうして現金を増やさないの?」
ペンリー
ペンリー:「今回は、以前に自社が振り出した小切手が戻ってきたんだ。振り出したときには、当座預金を減らしているよ。」
こぐまさん
こぐまさん:「その小切手が銀行で支払われなくなるから、前に減らした当座預金を戻すんだね。」
ペンリー
ペンリー:「あわせて売掛金も回収できたので、その分を減らそう。他社が振り出した小切手との違いは、次の問2で確かめられるよ。」
借方金額貸方金額
当座預金56,000売掛金56,000

今回は、得意先から売掛金56,000円の支払いとして、以前に当社が振り出した小切手を受け取った。

借方の理由

自社振出小切手が戻ったため、当座預金の減少を取り消します。

貸方の理由

回収した売掛金を減らします。

間違えやすいポイント

問題文の「以前に当社が振り出した小切手」がポイント! 小切手を受け取っただけで現金を増やしがちですが、自社振出しの小切手が戻ってきた取引です。借方の当座預金56,000円を増やし、回収した売掛金56,000円を貸方で減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「小切手を受け取ったら、まず誰が振り出したかを確かめればいいんだね。」

問2 他社振出小切手による売掛金回収


問題:得意先から売掛金72,000円の支払いとして、他社が振り出した小切手を受け取った。

こぐまさん
こぐまさん:「問1と同じ小切手の受取りなのに、今度は現金になるの?」
ペンリー
ペンリー:「振り出したのが自社ではなく他社だからだよ。他社振出小切手は、簿記上の現金として扱うんだ。」
こぐまさん
こぐまさん:「銀行の通帳にはまだ入っていないから、当座預金は増やさないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「まずは手元で受け取った現金として記録しよう。自社振出小切手が戻る問1とは、振出人が違うんだね。」
借方金額貸方金額
現金72,000売掛金72,000

今回は、得意先から売掛金72,000円の支払いとして、他社が振り出した小切手を受け取った。

借方の理由

他社振出小切手は手元では現金として扱います。

貸方の理由

回収した売掛金を減らします。

間違えやすいポイント

問題文の「他社が振り出した小切手」がポイント! 小切手を見て当座預金を増やしたくなりますが、他社振出しの小切手は簿記上の現金です。借方の現金72,000円を増やし、回収した売掛金72,000円を貸方で減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「同じ小切手の受取りでも、振出人が違うと借方の科目が変わるんだね。」

問3 掛け仕入れと引取運賃


問題:商品100,000円を掛けで仕入れた。引取運賃5,000円は当社が現金で負担した。これらをまとめて仕訳しなさい。

こぐまさん
こぐまさん:「運賃は商品とは別に払うのだから、発送費にすればいいのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は商品を仕入れるための引取運賃だよ。当社が負担する分は、仕入原価に含めよう。」
こぐまさん
こぐまさん:「仕入を105,000円にするなら、買掛金も105,000円になるの?」
ペンリー
ペンリー:「掛けなのは商品代金100,000円だけだよ。運賃5,000円は現金で払っているので、貸方は二つに分けるんだ。」
借方金額貸方金額
仕入105,000買掛金100,000
現金5,000

今回は、商品100,000円を掛けで仕入れた。引取運賃5,000円は当社が現金で負担した。これらをまとめて仕訳しなさい。

借方の理由

当社負担の引取運賃を商品代金に加え、仕入原価に含めます。

貸方の理由

商品代金は買掛金、運賃の支払いは現金で記録します。

間違えやすいポイント

問題文の「引取運賃5,000円は当社が現金で負担」がポイント! 運賃を別の費用にしがちですが、仕入時に当社が負担した引取運賃は仕入原価に含めます。借方の仕入は商品代金100,000円+引取運賃5,000円=105,000円です。貸方は商品代金の買掛金100,000円と運賃を払った現金5,000円に分けます。

こぐまさん
こぐまさん:「何を仕入原価に含めるかと、どう支払ったかは、別々に確認するんだね。」

問4 前受金を充当した掛け売り


問題:商品150,000円を引き渡した。注文時に受け取って前受金に計上した手付金20,000円を代金に充て、残額は掛けとした。

こぐまさん
こぐまさん:「150,000円の商品を渡したから、売掛金も150,000円にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「代金のうち20,000円は内金として受取済みだね。まだ受け取っていない残額だけが売掛金になるよ。」
こぐまさん
こぐまさん:「先にもらった20,000円は、売上から差し引くの?」
ペンリー
ペンリー:「商品代金の売上は150,000円全額だよ。借方では前受金20,000円を取り崩し、残り130,000円を売掛金にするんだ。」
借方金額貸方金額
前受金20,000売上150,000
売掛金130,000

今回は、商品150,000円を引き渡した。注文時に受け取って前受金に計上した手付金20,000円を代金に充て、残額は掛けとした。

借方の理由

受領済みの前受金を取り崩し、残額を売掛金にします。

貸方の理由

引き渡した商品の代金全額を売上にします。

間違えやすいポイント

問題文の「注文時に受け取って前受金に計上した」がポイント! 手付金をもう一度現金で受け取ったり、商品代金の全額を売掛金にしたりしないようにします。商品を引き渡したので貸方の売上は150,000円。借方は記帳済みの前受金20,000円を取り崩し、掛けにした残額150,000円-20,000円=130,000円を売掛金にします。

こぐまさん
こぐまさん:「内金をもう一度現金で受け取ったことにせず、前受金を消すんだね。」

問5 前払金を充当した掛け仕入れ


問題:商品130,000円を受け取った。注文時に支払って前払金に計上した手付金30,000円を代金に充て、残額は掛けとした。

こぐまさん
こぐまさん:「商品130,000円を受け取ったけれど、仕入にするのは残りの100,000円だけ?」
ペンリー
ペンリー:「先に払った内金も、その商品の代金の一部だよ。商品を受け取った今回は、仕入を全額記録しよう。」
借方金額貸方金額
仕入130,000前払金30,000
買掛金100,000

今回は、商品130,000円を受け取った。注文時に支払って前払金に計上した手付金30,000円を代金に充て、残額は掛けとした。

借方の理由

受け取った商品の代金全額を仕入にします。

貸方の理由

支払済みの前払金を取り崩し、残額を買掛金にします。

間違えやすいポイント

問題文の「注文時に支払って前払金に計上した」がポイント! 手付金をもう一度現金で支払う仕訳は不要です。商品を受け取ったので借方の仕入は130,000円。貸方で記帳済みの前払金30,000円を取り崩し、掛けにした残額130,000円-30,000円=100,000円を買掛金にします。

こぐまさん
こぐまさん:「先払いした30,000円を、今また現金から減らすわけではないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「前に記録した前払金を取り崩すんだ。まだ払っていない100,000円だけを買掛金として残そう。」

問6 仕入先から自社用備品を購入


問題:いつも商品を仕入れている取引先から、当社の事務所で使う備品200,000円を購入し、代金は翌月に支払うことにした。

こぐまさん
こぐまさん:「いつも商品を買う仕入先だから、今回も買掛金を使っていいのかな?」
ペンリー
ペンリー:「相手よりも、何を買ったかに注目しよう。今回は事務所で使う備品で、販売用の商品ではないね。」
借方金額貸方金額
備品200,000未払金200,000

今回は、いつも商品を仕入れている取引先から、当社の事務所で使う備品200,000円を購入し、代金は翌月に支払うことにした。

借方の理由

販売用の商品ではなく、事務所で使う備品を取得します。

貸方の理由

備品代金の後払いは、商品の買掛金ではなく未払金です。

間違えやすいポイント

問題文の「事務所で使う備品」がポイント! 相手がいつもの仕入先なので買掛金を使いがちですが、購入したのは販売用の商品ではありません。借方は備品200,000円、翌月に払う代金は貸方の未払金200,000円です。

こぐまさん
こぐまさん:「備品の購入だから、後払いの科目も変わるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「その支払義務は未払金にしよう。取引先が同じでも、商品仕入れか自社用備品の購入かで区別するよ。」

問7 減価償却済み備品の売却損


問題:備品(取得原価200,000円、売却日までの減価償却累計額120,000円)を70,000円で売却し、代金は翌月に受け取ることにした。売却日までの減価償却は計上済みである。

こぐまさん
こぐまさん:「200,000円で買った備品を70,000円で売ったなら、差額130,000円が損なの?」
ペンリー
ペンリー:「比べるのは取得原価そのものではなく、減価償却した後の帳簿価額だよ。200,000円から累計額120,000円を引こう。」
こぐまさん
こぐまさん:「帳簿価額80,000円より10,000円安く売れたから、その10,000円が売却損なんだね。」
ペンリー
ペンリー:「代金は翌月受取りなので、70,000円は現金ではなく未収入金だよ。備品と減価償却累計額は、売却した分を帳簿から取り崩そう。」
借方金額貸方金額
未収入金70,000備品200,000
備品減価償却累計額120,000
固定資産売却損10,000

今回は、備品(取得原価200,000円、売却日までの減価償却累計額120,000円)を70,000円で売却し、代金は翌月に受け取ることにした。売却日までの減価償却は計上済みである。

借方の理由

未回収の売却代金を未収入金とし、備品減価償却累計額を消して固定資産売却損を計上します。

貸方の理由

売却した備品の取得原価を帳簿から取り消します。

間違えやすいポイント

問題文の「備品を売却し、代金は翌月に受け取る」がポイント! 売掛金にしたくなりますが、販売したのは商品ではないため、代金70,000円は借方の未収入金です。備品200,000円を貸方で消し、減価償却累計額120,000円を借方で消します。帳簿価額は200,000円-120,000円=80,000円。売却額との差80,000円-70,000円=10,000円を借方の固定資産売却損にします。

こぐまさん
こぐまさん:「価額の計算と、代金をいつ受け取るかを分けて読む必要があるんだね。」

問8 前期発生の売掛金の貸倒れ


問題:前期に販売した商品の売掛金40,000円が貸し倒れた。貸倒引当金の残高は50,000円である。

こぐまさん
こぐまさん:「貸倒れが起きたら、いつも貸倒損失という費用にするのでは?」
ペンリー
ペンリー:「この売掛金は前期に発生した分だね。使える貸倒引当金の残高があるので、まずそれを取り崩そう。」
借方金額貸方金額
貸倒引当金40,000売掛金40,000

今回は、前期に販売した商品の売掛金40,000円が貸し倒れた。貸倒引当金の残高は50,000円である。

借方の理由

前期発生の売掛金なので、残高のある貸倒引当金を取り崩します。

貸方の理由

貸し倒れた売掛金を消します。

間違えやすいポイント

問題文の「前期に販売した商品の売掛金」がポイント! 当期の貸倒損失にしがちですが、この売掛金には貸倒引当金を充てられます。残高50,000円は貸倒額40,000円以上なので、借方の貸倒引当金40,000円を取り崩し、貸方の売掛金40,000円を減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「引当金50,000円を全部使うのかな?」
ペンリー
ペンリー:「貸し倒れた額は40,000円だから、使う引当金も40,000円だけだよ。残り10,000円は引当金に残るんだ。」

問9 当期発生の売掛金の貸倒れ


問題:当期に販売した商品の売掛金40,000円が貸し倒れた。貸倒引当金の残高は50,000円である。

こぐまさん
こぐまさん:「問8と同じく引当金が50,000円あるのに、今度は使わないの?」
ペンリー
ペンリー:「今回は当期に販売した商品の売掛金だからだよ。当期に生じた売掛金の貸倒れは、当期の貸倒損失にするんだ。」
借方金額貸方金額
貸倒損失40,000売掛金40,000

今回は、当期に販売した商品の売掛金40,000円が貸し倒れた。貸倒引当金の残高は50,000円である。

借方の理由

当期発生の売掛金の貸倒れは、当期の貸倒損失にします。

貸方の理由

貸し倒れた売掛金を消します。

間違えやすいポイント

問題文の「当期に販売した商品の売掛金」がポイント! 貸倒引当金の残高50,000円を見て取り崩したくなりますが、当期に生じた売掛金の貸倒れは当期の損失です。借方の貸倒損失40,000円を計上し、貸方の売掛金40,000円を減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「引当金の残高だけを見て、すぐ取り崩すと間違えるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「最初に売掛金がいつ発生したかを確認しよう。前期発生の問8と対にすると、違う条件はそこだと分かるね。」

問10 現金不足の原因が交通費と判明


問題:以前、現金3,600円の不足を現金過不足(借方)として処理した。その後、出張交通費3,600円を現金で支払ったときの記帳漏れが原因と分かった。

こぐまさん
こぐまさん:「交通費を現金で払った記帳漏れなら、貸方は現金にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「不足を発見したときに、現金はすでに減らしているよ。今回は現金過不足として置いた原因を確定する処理なんだ。」
借方金額貸方金額
旅費交通費3,600現金過不足3,600

今回は、以前、現金3,600円の不足を現金過不足(借方)として処理した。その後、出張交通費3,600円を現金で支払ったときの記帳漏れが原因と分かった。

借方の理由

不足の原因と分かった旅費交通費を計上します。

貸方の理由

不足発見時に借方計上した現金過不足を消します。

間違えやすいポイント

問題文の「以前、現金3,600円の不足を現金過不足(借方)として処理した」がポイント! 「現金で支払った」だけを見て、借方:旅費交通費3,600円/貸方:現金3,600円と書きたくなります。しかし、不足が分かった時点で借方:現金過不足3,600円/貸方:現金3,600円を記帳済みです。今回は不足の原因が旅費交通費だと分かったので、借方:旅費交通費3,600円/貸方:現金過不足3,600円に振り替えます。

こぐまさん
こぐまさん:「ここでもう一度現金を減らすと、同じ支出を二度書くことになるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「原因だった旅費交通費を借方へ記録し、借方に残っていた現金過不足を貸方で消そう。」

問11 従業員と会社の社会保険料の納付


問題:社会保険料として、すでに従業員の給料から預かった25,000円と当社負担分25,000円の合計を普通預金から納付した。

こぐまさん
こぐまさん:「普通預金から50,000円納めたから、全部を会社の法定福利費にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「そのうち25,000円は、従業員の給料からすでに預かっていた分だよ。会社負担分と分けてみよう。」
借方金額貸方金額
社会保険料預り金25,000普通預金50,000
法定福利費25,000

今回は、社会保険料として、すでに従業員の給料から預かった25,000円と当社負担分25,000円の合計を普通預金から納付した。

借方の理由

従業員負担分の社会保険料預り金を取り崩し、会社負担分だけを法定福利費にします。

貸方の理由

従業員負担分と会社負担分の合計を普通預金から納付します。

間違えやすいポイント

問題文の「給料から預かった分」と「当社負担分」がポイント! 納付額をすべて会社の費用にしがちですが、従業員負担分25,000円は預かっていた社会保険料の支払いです。借方の社会保険料預り金25,000円と法定福利費25,000円に分け、25,000円+25,000円=50,000円を貸方の普通預金から支払います。

こぐまさん
こぐまさん:「従業員分は社会保険料預り金を減らし、会社分だけを費用にするんだね。」
ペンリー
ペンリー:「それで借方の合計は50,000円になるよ。普通預金は、実際に納めた合計額を減らそう。」

問12 法人税等の中間納付


問題:法人税等の中間申告を行い、82,000円を現金で納付した。

こぐまさん
こぐまさん:「法人税等という名前の納付なのに、なぜ仮払法人税等を使うの?」
ペンリー
ペンリー:「『中間申告』とあるからだよ。年間の税額が確定したときに精算するため、いったん仮払法人税等に記録するんだ。」
借方金額貸方金額
仮払法人税等82,000現金82,000

今回は、法人税等の中間申告を行い、82,000円を現金で納付した。

借方の理由

中間納付は決算時に精算するまで仮払法人税等にします。

貸方の理由

納付に使った現金を減らします。

間違えやすいポイント

問題文の「中間申告」がポイント! 納付額をその場で法人税等の費用にしがちですが、中間納付は決算で精算するまで仮払法人税等として扱います。借方は仮払法人税等82,000円、現金で納めたので貸方は現金82,000円です。

こぐまさん
こぐまさん:「今回の支払額を、そのまま年間の税金の費用と決めないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「そう。ここでは現金で82,000円納付したことと、精算前の仮払額が増えたことを記録しよう。」

問13 売上時に手数料を控除するカード販売


問題:商品70,000円をクレジットカード払いで販売した。カード会社への手数料は決済額の2%で、売上時にクレジット売掛金から差し引いて計上する。

こぐまさん
こぐまさん:「カード会社からは手数料を引かれるなら、売上も68,600円にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「商品の販売額は70,000円のままだよ。カード会社に払う利用料は、商品代金の値引きではないんだ。」
借方金額貸方金額
クレジット売掛金68,600売上70,000
支払手数料1,400

今回は、商品70,000円をクレジットカード払いで販売した。カード会社への手数料は決済額の2%で、売上時にクレジット売掛金から差し引いて計上する。

借方の理由

カード会社へのクレジット売掛金は手数料控除後の額とし、支払手数料を別に費用計上します。

貸方の理由

商品代金の総額を売上にします。

間違えやすいポイント

問題文の「売上時にクレジット売掛金から差し引く」がポイント! 手数料を売上から引きたくなりますが、貸方の売上は70,000円のままです。手数料は70,000円×2%=1,400円を借方の支払手数料に計上し、借方のクレジット売掛金は70,000円-1,400円=68,600円です。

こぐまさん
こぐまさん:「2%の手数料1,400円と、受取予定の68,600円を分けるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「手数料を差し引く時点も確認しよう。この問題は『売上時に』とあるので、販売の仕訳に支払手数料を含めるよ。」

問14 送料込みの掛け売りと未払送料


問題:商品90,000円(送料込み)を掛けで販売し、配送業者に引き渡した。送料3,000円は当社負担で費用処理し、月末に支払うことにした。

こぐまさん
こぐまさん:「送料込み90,000円から送料3,000円を引いて、売上を87,000円にするの?」
ペンリー
ペンリー:「得意先への販売額は、送料込みで90,000円だよ。当社が配送業者へ払う送料は、それとは別の費用なんだ。」
借方金額貸方金額
売掛金90,000売上90,000
発送費3,000未払金3,000

今回は、商品90,000円(送料込み)を掛けで販売し、配送業者に引き渡した。送料3,000円は当社負担で費用処理し、月末に支払うことにした。

借方の理由

送料込みの販売代金を売掛金とし、当社負担の送料を発送費にします。

貸方の理由

販売額を売上にし、後払いの送料を未払金にします。

間違えやすいポイント

問題文の「送料込み」と「当社負担で費用処理」がポイント! 送料を売上から差し引きたくなりますが、得意先への販売額は90,000円なので、借方の売掛金と貸方の売上にそれぞれ計上します。配送業者への送料3,000円は別に借方の発送費とし、月末払いなので貸方の未払金にします。

こぐまさん
こぐまさん:「まだ送料を払っていなくても、発送費は記録するんだね。」
ペンリー
ペンリー:「発送は済んでいるからね。月末に払う3,000円は未払金にして、現金を今減らさないようにしよう。」

問15 税込価格を税抜方式で処理


問題:商品55,000円(税込、消費税率10%)を掛けで販売した。消費税は税抜方式で処理する。

こぐまさん
こぐまさん:「55,000円の商品に、さらに消費税を加えて売掛金にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「55,000円はすでに税込価格だよ。追加するのではなく、その中から商品代金と消費税を分けよう。」
こぐまさん
こぐまさん:「税抜きの50,000円は、どう求めるの?」
ペンリー
ペンリー:「税込額55,000円を1.1で割ると、税抜きの売上50,000円になるよ。差額5,000円が仮受消費税だね。」
借方金額貸方金額
売掛金55,000売上50,000
仮受消費税5,000

今回は、商品55,000円(税込、消費税率10%)を掛けで販売した。消費税は税抜方式で処理する。

借方の理由

得意先に請求する税込額を売掛金にします。

貸方の理由

税込額を税抜きの売上と仮受消費税に分けます。

間違えやすいポイント

問題文の「55,000円(税込)」と「税抜方式」がポイント! 税込額をすべて売上にしたり、さらに消費税を上乗せしたりしないようにします。55,000円÷1.1=50,000円が貸方の売上、差額の55,000円-50,000円=5,000円が貸方の仮受消費税です。借方の売掛金は請求総額の55,000円です。

こぐまさん
こぐまさん:「請求する総額は55,000円のままで、貸方だけを売上と消費税に分けるんだね。」

もう一度、自分で仕訳してみよう


こぐまさん
こぐまさん:「今度は表を見ずに、自社振出小切手による売掛金回収を説明してみるよ。」
ペンリー
ペンリー:「科目と金額を決めたら、借方・貸方にした理由も一言添えてみよう。」

確認問題:得意先から売掛金56,000円の支払いとして、以前に当社が振り出した小切手を受け取った。

紙に仕訳を書いてから、次の答えと照合してください。

借方金額貸方金額
当座預金56,000売掛金56,000

今回は、得意先から売掛金56,000円の支払いとして、以前に当社が振り出した小切手を受け取った。 問1の詳しい理由へ戻る。

エピローグ:理由を言えた問題から、次へ


こぐまさん
こぐまさん:「同じ小切手でも、自社が振り出した物か、他社の物かで処理が違う理由が分かったよ。」
ペンリー
ペンリー:「同じ言葉があっても、取引の向きまで確かめることが大切だね。」
こぐまさん
こぐまさん:「貸倒れでは発生した期、内金では記帳済みの額を先に確認するよ。」
ペンリー
ペンリー:「問題文で変わった条件が、どの科目や金額に影響するかを説明してみよう。」

第28回の復習メモ


こぐまさん
こぐまさん:「次に解くときは、この三つを確かめるよ。」
  • 小切手の受取りは、自社振出しか他社振出しかを確認する。
  • 貸倒れは売掛金の発生した期と、使える貸倒引当金の残高を確認する。
  • 内金や未払送料では、今回動いたお金と記帳済みの科目を分ける。

模試第28回の第1問を解き直す / 勘定科目の意味を図鑑で確かめる / 模試一覧へ戻る

こぐまさん
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

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