こぐまさん
こぐまさん
📝

【簿記3級】模試第31回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方

演習:第1問の仕訳

かぼちゃ形ランタンとお菓子がある店で、こぐまさんとペンリーがレジの購入伝票と帳簿を確認する場面
かぼちゃ形ランタンとお菓子がある店で、こぐまさんとペンリーがレジの購入伝票と帳簿を確認する場面

受験年度に注意:このページの紙の手形・小切手を使う例題は、2026年度までの出題区分表に沿った演習です。2027年度からの範囲は確定版の変更点で確認してください。

模試第31回の第1問は、何が起きた取引かを確認してから、増減する科目と金額を決めると整理できます。この記事では全15問について、問題文、正解仕訳、借方・貸方の理由を順に確認します。今回は商品仕入れ・前受金・備品取得・給料・月割計算が復習の中心です。

こぐま商会の経理日誌:第31回を振り返る


こぐま商会の閉店後。こぐまさんは第31回の解答を机に広げ、正解した問題にも、科目を選んだ理由を一言ずつ添えることにしました。

こぐまさん
こぐまさん:「ランタンもレジもお店で扱う物だけれど、買ったときの科目はどう分けるのかな?」
ペンリー
ペンリー:「お客さんへ売るための商品か、自分のお店で使う道具かを確かめよう。見た目だけで決めなくていいよ。」
こぐまさん
こぐまさん:「決算の計算も、使った月数と残りの月数のどちらを見るかで迷うね。」
ペンリー
ペンリー:「何の金額を求める問題かを先に確かめよう。取引の場面を思い浮かべながら、一つずつ整理してみよう。」

仕訳を決める三つの確認


こぐまさん
こぐまさん:「似た名前の科目で迷ったら、何から見ればいいかな?」
ペンリー
ペンリー:「何の代金か、もう記帳しているか、実際に何を受け渡したかを確かめよう。」
確認すること問題文で探す条件仕訳へのつながり
取引の内容商品・自社用備品・借入れ・出資など売上、備品、借入金、資本金を区別する
記録した時点未記帳・処理済み・回収・精算など新規の費用計上か、既存の科目の取崩しかを決める
今回の受渡し現金・普通預金・当座預金・後払いなど実際に動いた資産や残った債権・債務を記録する

入金と売上、支払いと費用は、いつも同時に起きるとは限りません。 まず自分で問題を読み、答えを考えてから仕訳表を確認してみてください。

問1 パンプキン商会の設立と出資


問題:ハロウィン雑貨を販売するパンプキン商会を設立し、株式の発行による出資金900,000円を普通預金口座に受け入れた。

こぐまさん
こぐまさん:「お店の普通預金に900,000円入ったから、最初の売上になるのかな?」
ペンリー
ペンリー:「これは株式を発行して受け入れた出資金だよ。商品を売った代金ではなく、会社を始めるための元手なんだ。」
借方金額貸方金額
普通預金900,000資本金900,000

今回は、株主から会社の元手を受け入れる取引です。返済義務のある借入れや、商品の売上とは区別します。

借方の理由

出資金が振り込まれた普通預金を増やします。

貸方の理由

株式発行によって払い込まれた元手を資本金として記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「銀行から借りたお金のように、借入金にするわけでもないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「今回の受入れは資本金を増やそう。入金という動きだけでなく、『出資金』という理由を確かめるんだね。」

問2 ランタンの掛け仕入れ


問題:販売用のかぼちゃ形ランタン60,000円を仕入れ、代金は掛けとした。商品の売買は三分法で処理する。

こぐまさん
こぐまさん:「かぼちゃ形のランタンは、お店で使う備品にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は販売用のランタンだね。見た目が店の飾りに似ていても、売るために買う商品なら仕入なんだ。」
借方金額貸方金額
仕入60,000買掛金60,000

今回は、販売用の商品を後払いで仕入れています。自社で使う道具の購入とは区別します。

借方の理由

販売目的で購入したランタンの原価を仕入に記録します。

貸方の理由

商品仕入れの代金を後日支払う義務を買掛金に記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「同じランタンでも、自分のお店で使う場合とは違うんだね。」
ペンリー
ペンリー:「使い道で区別しよう。今回は代金も後払いなので、商品仕入れの買掛金を貸方に残すよ。」

問3 仮装用商品の掛け売り


問題:こうもり雑貨店に仮装用の商品84,000円を販売し、代金は掛けとした。

こぐまさん
こぐまさん:「仮装用の商品はもう渡したけれど、代金をもらうまで売上を待つのかな?」
ペンリー
ペンリー:「商品を販売した今回は、売上を記録するよ。まだ受け取っていない代金を売掛金にしておくんだ。」
借方金額貸方金額
売掛金84,000売上84,000

今回は、商品を先に渡し、代金をあとで受け取る掛け販売です。

借方の理由

商品代金を請求できる権利として売掛金を増やします。

貸方の理由

商品を販売した時点で売上を記録します。入金日まで待つ必要はありません。

こぐまさん
こぐまさん:「後日入金されたときも、売上を増やすの?」
ペンリー
ペンリー:「そのときは、残していた売掛金を減らすよ。同じ84,000円を二度売上にしないようにしよう。」

問4 他社振出小切手で売掛金回収


問題:前月販売分の売掛金42,000円を、得意先の黒ねこ商店振出の小切手で回収し、手元で保管した。

こぐまさん
こぐまさん:「小切手だから、受け取ると当座預金が増えるのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は得意先が振り出した小切手を、手元で保管しているよ。他社振出小切手は簿記上の現金なんだ。」
借方金額貸方金額
現金42,000売掛金42,000

今回は、他社振出の小切手で、以前に販売した商品の代金を回収しています。

借方の理由

他社振出の小切手は、手元で保管している間は簿記上の現金として扱います。

貸方の理由

回収した分の売掛金を取り消します。販売済みなので売上は再計上しません。

こぐまさん
こぐまさん:「当社の銀行口座へ預け入れた取引ではないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「まず現金を増やし、回収した売掛金を減らそう。前月の販売分なので、今回売上をもう一度記録しないよ。」

問5 小切手による買掛金支払い


問題:以前に仕入れたハロウィン雑貨の買掛金35,000円を、当社振出の小切手で支払った。

こぐまさん
こぐまさん:「支払いに小切手を使ったなら、現金を減らすのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は当社が小切手を振り出したので、当座預金を減らすよ。他社の小切手を受け取る問4とは、場面が違うね。」
借方金額貸方金額
買掛金35,000当座預金35,000

今回は、仕入れ時に生じた買掛金を、小切手を振り出して決済しています。

借方の理由

仕入先への支払義務がなくなるため、買掛金を減らします。

貸方の理由

自社の小切手を振り出したので、当座預金を減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「商品を仕入れたときの仕入も、ここでもう一度書くの?」
ペンリー
ペンリー:「仕入れは記録済みだよ。今回の支払いでは、残っていた買掛金を減らそう。」

問6 お菓子の仕入れと引取運賃


問題:販売用のお菓子の詰め合わせ48,000円を仕入れ、当社負担の引取運賃2,000円とともに現金で支払った。商品の売買は三分法で処理する。

こぐまさん
こぐまさん:「お菓子の代金48,000円と、運賃2,000円は別々の費用にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「商品を仕入れるために当社が負担した引取運賃だから、仕入原価に加えよう。」
借方金額貸方金額
仕入50,000現金50,000

今回は、商品の仕入代金と、仕入れに直接かかった運賃をまとめて支払っています。

計算の順序

当社負担の引取運賃は、商品代金に加えて仕入原価に含めます。 48,000円 + 2,000円 = 50,000円

借方の理由

商品代金と引取運賃の合計50,000円を仕入に記録します。販売時の発送費とは区別します。

貸方の理由

仕入代金と運賃の支払いに使った現金50,000円を減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「仕入は50,000円で、今回は商品代金も運賃も現金払いなんだね。」
ペンリー
ペンリー:「だから貸方の現金も合計50,000円になるよ。販売時にお客さんへ送る発送費との違いも確かめておこう。」

問7 商品引渡し前の内金受取り


問題:ハロウィンイベント向けの商品を注文され、内金18,000円を現金で受け取った。商品はまだ引き渡していない。

こぐまさん
こぐまさん:「内金を受け取ったから、その18,000円だけ売上にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「まだ商品を引き渡していないね。現金は増えるけれど、商品を渡す義務が残るので前受金にするんだ。」
借方金額貸方金額
現金18,000前受金18,000

今回は、商品を渡す前に代金の一部を受け取っています。

借方の理由

受け取った内金だけ手元の現金が増えます。

貸方の理由

商品を引き渡す義務が残るため、売上ではなく前受金に記録します。

こぐまさん
こぐまさん:「受取額ではなく、商品を渡したかどうかが売上を決める条件なんだね。」
ペンリー
ペンリー:「この内金を受け取った商品を、次の問8で引き渡すよ。そのときの前受金の動きも比べてみよう。」

問8 前受金を充当して商品引渡し


問題:前受金18,000円を受け取っていたイベント用商品50,000円を引き渡し、残額を現金で受け取った。

こぐまさん
こぐまさん:「50,000円の商品を渡したから、今受け取る現金も50,000円なのかな?」
ペンリー
ペンリー:「そのうち18,000円は内金として、すでにもらっているよ。今回の現金は残額の32,000円だね。」
こぐまさん
こぐまさん:「売上も32,000円に減らすの?」
ペンリー
ペンリー:「売上は商品代金50,000円全額だよ。借方では受取済みの前受金18,000円を取り崩し、新たな現金32,000円を増やそう。」
借方金額貸方金額
前受金18,000売上50,000
現金32,000

今回は、前受金を受け取っていた商品を引き渡し、残りの代金を回収しています。

計算の順序

今回受け取る現金は、販売代金から受取済みの内金を差し引きます。 50,000円 − 18,000円 = 32,000円

借方の理由

商品を渡したので前受金18,000円を取り崩し、新たに受け取った現金32,000円を増やします。

貸方の理由

内金も含めた商品代金の総額50,000円を売上にします。

こぐまさん
こぐまさん:「内金を受け取った問7と合わせると、現金で受け取る総額も50,000円になるんだね。」

問9 送料と設置費を含むレジの取得


問題:店舗で使用するレジスターを本体価格120,000円で購入し、使用開始に必要な送料6,000円と設置費4,000円がかかった。本体代金・送料・設置費は、すべてまとめて翌月に支払うこととした。

こぐまさん
こぐまさん:「レジの送料と設置費は、備品代金と別の費用にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「どちらもレジを使い始めるために必要な費用だよ。本体価格と合わせて、備品の取得原価に含めよう。」
こぐまさん
こぐまさん:「備品は130,000円になるけれど、送料だけは現金払いなの?」
ペンリー
ペンリー:「この問題は、本体・送料・設置費をすべて翌月払いと指定しているよ。全額を未払金にして、今回は現金を減らさないんだ。」
借方金額貸方金額
備品130,000未払金130,000

今回は、自社で使うレジスターを、使用開始に必要な送料・設置費とともに後払いで購入しています。

計算の順序

備品の取得原価には、本体価格だけでなく使用開始に必要な付随費用も含めます。 120,000円 + 6,000円 + 4,000円 = 130,000円

借方の理由

本体価格と送料・設置費の合計130,000円を備品に計上します。送料を発送費、設置費を支払手数料として分ける必要はありません。

貸方の理由

商品仕入れ以外の後払いなので、買掛金ではなく未払金を使います。今回は付随費用もすべて翌月払いのため、未払金は130,000円です。

こぐまさん
こぐまさん:「原価に含める範囲と、後払いにする範囲を両方読む必要があるんだね。」

問10 当月分のチラシ掲載料


問題:ハロウィンフェアのチラシ掲載料15,000円を現金で支払った。掲載は当月中に完了している。

こぐまさん
こぐまさん:「広告の料金を払っても、まだ効果が分からないから資産に残すのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回はチラシへの掲載が当月中に完了しているね。当月の広告サービスを受けた費用として記録するよ。」
借方金額貸方金額
広告宣伝費15,000現金15,000

今回は、当月の販売促進に使った広告の代金を支払っています。

借方の理由

チラシへの掲載による宣伝費用を広告宣伝費に記録します。

貸方の理由

掲載料の支払いに使った現金を減らします。

こぐまさん
こぐまさん:「イベントが後日でも、掲載自体はもう済んでいるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「この問題では広告宣伝費にしよう。これから掲載される広告の前払いとは、サービスを受けた時点が違うよ。」

問11 当月家賃の銀行振込み


問題:店舗の当月分の家賃65,000円を、普通預金口座から振り込んで支払った。振込手数料は考慮しない。

こぐまさん
こぐまさん:「家賃を払うときは、いつも現金を減らせばいいのかな?」
ペンリー
ペンリー:「今回は普通預金口座から振り込んでいるね。実際に減った口座を貸方にしよう。」
借方金額貸方金額
支払家賃65,000普通預金65,000

今回は、今月の店舗の利用にかかった家賃を支払っています。

借方の理由

当月分の家賃なので、繰り延べずに支払家賃に記録します。

貸方の理由

振込元の普通預金を減らします。手元の現金は減りません。

こぐまさん
こぐまさん:「当月分とあるから、翌期分として前払費用に振り替える必要もないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「ここでは当月の支払家賃を記録するよ。何月分の費用かと、どこから払ったかを分けて確認しよう。」

問12 所得税と社会保険料を控除する給料


問題:従業員に当月分の給料96,000円を支払うにあたり、所得税4,000円と従業員負担分の社会保険料8,000円を差し引き、残額を普通預金口座から振り込んだ。会社負担分の社会保険料は、この取引では処理しない。

こぐまさん
こぐまさん:「従業員に振り込む84,000円が、会社の給料の費用になるのかな?」
ペンリー
ペンリー:「給料の費用は控除前の96,000円だよ。所得税と従業員負担の社会保険料は、預かるお金として分けよう。」
こぐまさん
こぐまさん:「社会保険料8,000円は、法定福利費にしなくていいの?」
ペンリー
ペンリー:「それは従業員が負担する分だよ。会社負担分は今回処理しないという指定なので、ここでは加えないんだ。」
借方金額貸方金額
給料96,000所得税預り金4,000
社会保険料預り金8,000
普通預金84,000

今回は、給料の一部を所得税・従業員負担分の社会保険料として預かり、差引額を従業員へ振り込んでいます。

計算の順序

振込額は給料総額から、所得税と従業員負担分の社会保険料の両方を控除して求めます。 96,000円 − 4,000円 − 8,000円 = 84,000円

借方の理由

控除前の給料総額96,000円を費用に計上します。

貸方の理由

控除した4,000円を所得税預り金、8,000円を社会保険料預り金にし、振込額84,000円だけ普通預金を減らします。従業員負担分は会社の費用ではないため、法定福利費にはしません。

こぐまさん
こぐまさん:「総額の給料、預かる二つの金額、実際の振込額を分ければいいんだね。」

問13 売掛金を電子記録債権へ切替え


問題:得意先への売掛金28,000円について、電子債権記録機関から発生記録の通知を受け、電子記録債権に切り替えた。

こぐまさん
こぐまさん:「電子記録債権に変わったら、売上も新しく記録するのかな?」
ペンリー
ペンリー:「販売したときの売上は記録済みだよ。今回は残っている売掛金が、電子記録による債権に切り替わったんだ。」
借方金額貸方金額
電子記録債権28,000売掛金28,000

今回は、販売代金を受け取る権利が、通常の売掛金から電子記録債権に変わっています。

借方の理由

発生記録によって成立した電子記録債権を増やします。

貸方の理由

切替前の売掛金を取り消します。新たな販売ではないため売上は増やしません。

こぐまさん
こぐまさん:「受け取る権利の形が変わっただけで、現金が入ったわけでもないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「電子記録債権を増やすと同時に、もとの売掛金を減らそう。同じ代金を両方に残さないことが大切だよ。」

問14 期中取得備品の減価償却


問題:決算日x5年3月31日に、x4年10月1日に取得し同日から使用している店舗用備品の減価償却を行う。取得原価は240,000円、耐用年数は5年、残存価額はゼロで、定額法により月割計算する。当期はx4年4月1日からx5年3月31日までの1年間で、記帳は間接法による。

こぐまさん
こぐまさん:「240,000円を5年で割った48,000円が、今年の減価償却費かな?」
ペンリー
ペンリー:「それは1年使った場合の額だよ。当期に使ったのは、10月から3月までの6か月間だね。」
こぐまさん
こぐまさん:「では、1年分の半分になる24,000円だけを費用にするんだね。」
ペンリー
ペンリー:「記帳方法は間接法と指定されているよ。備品を直接減らさず、備品減価償却累計額を増やそう。」
借方金額貸方金額
減価償却費24,000備品減価償却累計額24,000

今回は、期中に使い始めた備品について、当期の使用期間に対応する減価償却費を計上しています。

計算の順序

x4年10月からx5年3月までの使用期間は6か月です。残存価額はゼロなので、取得原価を耐用年数で割り、6か月分に月割りします。 240,000円 ÷ 5年 × 6か月 ÷ 12か月 = 24,000円

借方の理由

1年分ではなく、当期の使用期間6か月分の24,000円を減価償却費に計上します。

貸方の理由

間接法なので備品を直接減らさず、備品減価償却累計額を増やします。

こぐまさん
こぐまさん:「使用月数で費用の金額を求めてから、間接法に合う科目を選ぶんだね。」

問15 翌期分保険料の繰延べ


問題:決算日x5年3月31日に保険料の決算整理を行う。x4年12月1日に同日から1年分の店舗の保険料36,000円を支払い、全額を保険料として処理している。月割計算により、翌期に対応する金額を前払費用に振り替えなさい。

こぐまさん
こぐまさん:「12月から3月まで4か月使ったから、12,000円を前払費用にするのかな?」
ペンリー
ペンリー:「4か月分の12,000円は当期の費用に残す額だよ。前払費用にするのは、これから保険を受ける翌期の分なんだ。」
こぐまさん
こぐまさん:「保険は翌年11月までだから、4月から11月までの8か月分を移すんだね。」
ペンリー
ペンリー:「その8か月分が24,000円だよ。支払時に全額を保険料にしているので、当期の費用からその分を除こう。」
借方金額貸方金額
前払費用24,000保険料24,000

今回は、支払った保険料に含まれる翌期分を、当期の費用から除いています。

計算の順序

保険期間はx4年12月からx5年11月までです。当期分は12月から3月までの4か月、翌期分は4月から11月までの8か月です。 36,000円 ÷ 12か月 × 8か月 = 24,000円

借方の理由

翌期の保険サービスを受ける権利8か月分の24,000円を、前払費用として残します。

貸方の理由

支払時に全額を費用にしているため、翌期分の24,000円を保険料から減らします。当期分4か月の12,000円は費用に残し、現金・預金は動かしません。

こぐまさん
こぐまさん:「何か月経過したかだけでなく、今回は何の金額を求めるのかを確かめるんだね。」

もう一度、自分で仕訳してみよう


こぐまさん
こぐまさん:「今度は表を見ずに、期中取得備品の減価償却を説明してみるよ。」
ペンリー
ペンリー:「科目と金額を決めたら、借方・貸方にした理由も一言添えてみよう。」

確認問題:決算日x5年3月31日に、x4年10月1日に取得し同日から使用している店舗用備品の減価償却を行う。取得原価は240,000円、耐用年数は5年、残存価額はゼロで、定額法により月割計算する。当期はx4年4月1日からx5年3月31日までの1年間で、記帳は間接法による。

紙に仕訳を書いてから、次の答えと照合してください。

借方金額貸方金額
減価償却費24,000備品減価償却累計額24,000

今回は、期中に使い始めた備品について、当期の使用期間に対応する減価償却費を計上しています。 問14の詳しい理由へ戻る。

エピローグ:理由を言えた問題から、次へ


こぐまさん
こぐまさん:「売るためのランタンと、自分のお店で使うレジは、用途から科目を分けられるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「同じ店の買い物でも、商品仕入れと備品の取得では後払いの科目も違うね。」
こぐまさん
こぐまさん:「減価償却は当期に使った6か月分、前払保険料は翌期に残る8か月分を求めると分かったよ。」
ペンリー
ペンリー:「月数を数える前に、当期の費用か翌期に残す権利かを確認すると、計算の目的も説明できるね。」

第31回の復習メモ


こぐまさん
こぐまさん:「次に解くときは、この三つを確かめるよ。」
  • 商品の仕入れと店舗用備品の取得を、買った物の用途で区別する。
  • 内金と給料の控除では、代金や給料の総額と実際の受払額を分ける。
  • 減価償却は当期の使用月数、前払保険料は翌期に対応する月数で計算する。

模試第31回の第1問を解き直す / 勘定科目の意味を図鑑で確かめる / 模試一覧へ戻る

こぐまさん
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

Related Articles

関連記事

こぐまさんとペンリーが二種類の小切手、通帳、硬貨を並べて回収方法を比べる場面
演習:第1問の仕訳2026年11月5日

【簿記3級】模試第28回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方

【簿記3級】模試第28回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方について、簿記3級模試第28回の第1問全15問を解説。小切手の振出人・前払金と前受金・貸倒れを中心に、問題文どおりの金額で正解仕訳を示し、借方・貸方にその科目を使う理由と間違えやすい条件を確認します。 簿記3級の試験対策として、出題されやすい論点や仕訳の考。

こぐまさんが商品の箱を指し、ペンリーが通帳と帳簿を照合する場面
演習:第1問の仕訳2026年11月5日

【簿記3級】模試第5回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方

【簿記3級】模試第5回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方について、簿記3級模試第5回の第1問全15問を解説。掛け取引・出資・借入れ・前払いを中心に、問題文どおりの金額で正解仕訳を示し、借方・貸方にその科目を使う理由と間違えやすい条件を確認します。 簿記3級の試験対策として、出題されやすい論点や仕訳の考え方、解き方。

こぐまさんとペンリーが事務用品の箱と現金払いの伝票を帳簿で確認する場面
演習:第1問の仕訳2026年11月5日

【簿記3級】模試第6回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方

【簿記3級】模試第6回・第1問の解説|全15問の仕訳と考え方について、簿記3級模試第6回の第1問全15問を解説。掛け取引・出資・借入れ・前払いを中心に、問題文どおりの金額で正解仕訳を示し、借方・貸方にその科目を使う理由と間違えやすい条件を確認します。 簿記3級の試験対策として、出題されやすい論点や仕訳の考え方、解き方。