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こぐまさん
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【簿記3級】売上諸掛は発送費?売掛金?当社負担と先方負担の見分け方

商品売買:売上諸掛

2026年5月15日 に公開

送料は「誰が負担するか」で仕訳が変わる


こぐま商会で、遠方のお客さんへ商品を発送する注文が入りました。商品は掛けで販売し、配送業者へ送料も支払います。

売上時の発送費で迷ったら、最初に見るのは「商品を送ったこと」ではありません。送料を最終的に負担するのが当社か、得意先かです。当社負担なら発送費、得意先負担ならあとで得意先へ請求するため、売掛金に含めて処理します。

こぐまさん
こぐまさん:「商品を送る送料って、いつも発送費でいいのかな?」
アカリ姐さん
アカリ姐さん:「せやね、まずは誰がその送料を持つ約束かを見よか。」
ペンリー
ペンリー:「当社負担なら費用。得意先負担なら、得意先へ請求する金額に入れる。」

この記事では、簿記3級で迷いやすい売上諸掛の仕訳を、当社負担と先方負担に分けて整理します。

【こぐまTips:売上諸掛を3秒で見分ける】


アカリ姐さん
アカリ姐さん:「お客さんとの約束を見るんやで。送料込みで請求するなら、そこは売掛金やね。」
こぐまさん
こぐまさん:「当社が持つ送料なら、販売のための費用として発送費なんだね。」
問題文の表現最終的な負担者主な処理考え方
当社負担の発送費を支払った当社発送費販売のために当社が負担する費用
得意先負担の発送費を立て替えた得意先売掛金と現金あとで得意先へ請求する立替分
送料を加算した合計額で販売した得意先売上に含める送料込みの販売額として請求する
特に指示がなく発送費を支払った通常は当社発送費先方負担と書かれていなければ当社負担として読む

売上諸掛は、商品を売るときにかかる運賃や発送費などです。簿記3級では、当社負担なら発送費で費用にし、得意先負担なら売掛金に含める形で出ることがあります。

発送費か売掛金かは、配送業者へ支払った事実ではなく、送料を誰に負担させる約束かで判断します。 さらに、問題文が「立て替えた」と言っているのか、「送料込みの販売額」と言っているのかも分けて読みます。

こぐま商会ではどう仕訳する?


例題1:当社負担の発送費を支払った

こぐま商会は、得意先へ商品48,000円を掛けで販売しました。なお、当社負担の発送費1,600円を現金で支払いました。

こぐまさん
こぐまさん:「お客さんには商品代だけを請求するんだね。」
アカリ姐さん
アカリ姐さん:「せやね。送料サービスみたいなもんやから、こぐま商会の費用やで。」
借方金額貸方金額
売掛金48,000売上48,000
発送費1,600現金1,600

商品代48,000円はあとで受け取るため、売掛金です。発送費1,600円はこぐま商会が負担するため、発送費として費用にします。

ペンリー
ペンリー:「販売代金と送料は、同じ日に出てきても役割が違う。商品代は売上、当社負担の送料は発送費だ。」

例題2:得意先負担の発送費を立て替えた

こぐま商会は、得意先へ商品48,000円を掛けで販売しました。なお、得意先負担の発送費1,600円を現金で立て替え払いし、商品代とあわせて請求しました。

アカリ姐さん
アカリ姐さん:「今度はお客さんが送料を持つ約束やね。こぐま商会は先に払っただけやで。」
こぐまさん
こぐまさん:「だから、あとで受け取る金額に送料も入れるんだね。」
借方金額貸方金額
売掛金49,600売上48,000
現金1,600

売掛金49,600円は、商品代48,000円と立て替えた発送費1,600円を合わせた金額です。発送費を得意先が負担するため、こぐま商会の費用にはしません。

ペンリー
ペンリー:「当社が負担しない費用は、発送費にしない。立て替えた分は、得意先から回収する金額に入れる。」

例題3:送料を加算した合計額で販売した

こぐま商会は、商品48,000円に送料1,600円を加算した合計額49,600円で掛け販売しました。なお、配送業者へ発送費1,600円を現金で支払いました。

こぐまさん
こぐまさん:「これは立て替えじゃなくて、送料込みの販売額なんだね。」
アカリ姐さん
アカリ姐さん:「せやね。お客さんに請求する売上そのものが49,600円になってるで。」
借方金額貸方金額
売掛金49,600売上49,600
発送費1,600現金1,600

送料込みの販売額として売り上げた場合、得意先へ請求する金額49,600円を売上にします。一方で、配送業者へ支払った1,600円はこぐま商会の発送費です。

ペンリー
ペンリー:「請求する売上額と、配送業者へ払う発送費を分けて見る。収益と費用を別々に記録するんだ。」

当社負担と先方負担の違い


売上諸掛の問題では、次の順番で読めば迷いにくくなります。

読む順番確認すること仕訳への影響
1商品代金はいくらか売上の金額を決める
2代金は現金か掛けか現金、売掛金などを決める
3発送費は誰の負担か当社費用か、得意先へ請求する分かを決める
4立替払いか、送料込み販売か貸方を現金にするか、売上に含めるかを決める
5当社が実際に支払ったか現金、当座預金などの減少を記録する
アカリ姐さん
アカリ姐さん:「商売では、払った人と負担する人が違うことがあるんよ。」
こぐまさん
こぐまさん:「配送業者へ払ったのは当社でも、得意先負担ならあとで請求するんだね。」

「当社が現金で払った」と「当社が最終的に負担する」は別です。得意先負担の発送費を当社が先に払っただけなら、あとで得意先へ請求します。

ここで迷いやすいポイント


送料をすべて発送費にしてしまう

発送費は、当社が負担する売上諸掛に使います。得意先負担の送料まで発送費にすると、こぐま商会の費用を多く記録してしまいます。

先方負担なのに売掛金へ入れ忘れる

得意先負担の送料を立て替えたときは、商品代だけでなく送料も回収する必要があります。掛け販売なら、売掛金に送料分も含めます。

立替払いと送料込み販売を混同する

「得意先負担の発送費を現金で立て替えた」なら、貸方は現金です。すでに配送業者へ現金を支払っているからです。

一方、「送料を加算した合計額で販売した」なら、売上額そのものに送料込みの請求額が入ります。問題文がどちらを言っているかで、貸方が変わります。

指示なしを先方負担と読んでしまう

問題文に「得意先負担」「先方負担」と書かれていない場合は、通常は当社負担として読みます。発送費を現金で支払っただけなら、発送費で処理します。

アカリ姐さん
アカリ姐さん:「先方負担って書いてへんのに、お客さんへ請求したら話が変わってまうで。」
ペンリー
ペンリー:「問題文にない条件を足さない。簿記3級では、書かれている負担者を読むことが大事だ。」

仕入諸掛との違いも押さえておく


売上諸掛と似ているものに、仕入諸掛があります。仕入諸掛は、商品を仕入れるときにかかる引取運賃などです。

種類場面当社負担の基本処理
仕入諸掛商品を買うとき仕入に含める
売上諸掛商品を売るとき発送費にする

仕入諸掛は、商品を仕入れるために必要な費用なので、仕入に含めるのが基本です。一方、売上諸掛の当社負担分は、商品を売るための費用なので発送費で処理します。

詳しくは、仕入の記事発送費の記事もあわせて確認すると整理しやすくなります。

仕訳クイズ


こぐまさん
こぐまさん:「次は、誰が送料を負担するかを先に見るよ。」
アカリ姐さん
アカリ姐さん:「ええとこ気づいたな。そこが商売では大事やで。」

Q. こぐま商会は、得意先へ商品62,000円を掛けで販売した。なお、得意先負担の発送費2,400円を現金で立て替え払いし、商品代とあわせて請求した。仕訳は?

借方金額貸方金額
売掛金64,400売上62,000
現金2,400

得意先負担の発送費は、こぐま商会の発送費ではありません。あとで得意先から受け取るため、商品代と合わせて売掛金に含めます。

エピローグ


こぐまさんは、発送メモの横に「負担者を先に見る」と書きました。

こぐまさん
こぐまさん:「同じ送料でも、当社負担なら発送費、得意先負担なら売掛金に含めるんだね。」
アカリ姐さん
アカリ姐さん:「せやね。お客さんとの約束を見たら、仕訳も落ち着くで。」
ペンリー
ペンリー:「発送費は、当社が負担する販売費。得意先へ請求する送料とは分けて考えよう。」

まとめ


こぐまさん
こぐまさん:「今日のポイントは、送料を払った人ではなく負担する人を見ることだね。」
  • 売上時の発送費は、当社負担なら 発送費 / 現金 で処理する
  • 得意先負担の発送費を立て替えたら、商品代と合わせて売掛金に含める
  • 指示なしなら、通常は当社負担として発送費で処理する
こぐまさん
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。

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