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こぐまさん
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【簿記3級】現金過不足の決算処理|原因判明分と雑損・雑益の考え方

決算整理:現金過不足

2026年5月11日 に公開

【損益計算書】
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【こぐま商会のレジ締め相談】


決算日の夕方、こぐま商会ではレジの現金と帳簿を照合していました。以前に現金過不足として仮置きしていた差額について、原因が一部だけ分かりました。

現金過不足は、帳簿上の現金と実際の現金が合わないときの仮置き勘定です。決算では、原因が分かった分を正しい科目へ振り替え、最後まで原因が分からない分を雑損または雑益にします。ポイントは、現金過不足を決算で残さないことです。

こぐまさん
こぐまさん:「原因が一部だけ分かったとき、残りはどうすればいいんだろう?」
ミーヤ
ミーヤ:「全部わからないと処理できないのかと思ってた!」
ペンリー
ペンリー:「分かった分は正しい科目へ。分からない分は雑損か雑益へ振り替える。」

この記事では、簿記3級でよく出る現金過不足の決算処理を整理します。

【こぐまTips:3秒で見分ける】


現金過不足の決算処理は、次の順で考えます。

  1. 現金過不足が借方残高か貸方残高かを確認する
  2. 原因が分かった分を、正しい収益・費用へ振り替える
  3. 残った原因不明分を、雑損または雑益へ振り替える
最後に残った状態処理
損失として処理する不足雑損
収益として処理する過剰雑益
こぐまさん
こぐまさん:「現金過不足は、決算では残高を残さないんだね。」
ペンリー
ペンリー:「そう。仮置きのまま決算書には残さない。」

現金過不足の基本は、現金過不足の記事でも確認できます。

例1: 現金が少なく、原因が一部判明した


こぐま商会では、帳簿上の現金より実際の現金が 6,000円少なかったため、いったん現金過不足として処理していました。

仮処理:

借方金額貸方金額
現金過不足6,000現金6,000

決算で調べたところ、通信費 4,500円の記入漏れが分かりました。残り 1,500円は原因不明です。

決算処理:

借方金額貸方金額
通信費4,500現金過不足6,000
雑損1,500

通信費 4,500円は、原因が分かった費用です。残りの 1,500円は原因不明の不足なので、雑損にします。

例2: 現金が多く、原因が一部判明した


今度は、実際の現金が帳簿より 5,000円多かったため、現金過不足で仮処理していました。

仮処理:

借方金額貸方金額
現金5,000現金過不足5,000

決算で調べたところ、受取手数料 3,200円の記入漏れが分かりました。残り 1,800円は原因不明です。

決算処理:

借方金額貸方金額
現金過不足5,000受取手数料3,200
雑益1,800

受取手数料は、原因が分かった収益です。残りは原因不明の過剰なので、雑益にします。

ミーヤ
ミーヤ:「多かったら雑益、少なかったら雑損って決める前に、原因が分かった分を先に見るんだね。」
ペンリー
ペンリー:「そう。雑損・雑益は、最後に残った原因不明分だ。」

原因判明分が現金過不足より大きいとき


ここが特に迷いやすいところです。仮置きしていた現金過不足より、原因判明分の金額が大きい場合、残りは逆側の雑損または雑益になることがあります。

こぐま商会では、実際の現金が帳簿より 4,000円多かったため、現金過不足で処理していました。

仮処理:

借方金額貸方金額
現金4,000現金過不足4,000

決算で、受取手数料 5,500円の記入漏れが分かりました。現金が多かった理由は 5,500円分あったはずなのに、実際の差額は 4,000円だけです。差額 1,500円は、現金が足りない側の原因不明分として雑損にします。

決算処理:

借方金額貸方金額
現金過不足4,000受取手数料5,500
雑損1,500
こぐまさん
こぐまさん:「多かった差額から始まっても、原因判明分の方が大きいと雑損が出ることがあるんだね。」
ペンリー
ペンリー:「差額の向きだけで決めない。原因判明分を入れたあとの残りで判断する。」

よくある間違い


決算でも現金勘定をもう一度使ってしまう

すでに現金過不足で仮処理している場合、現金勘定はその時点で実際有高に合わせています。原因判明時や決算時は、現金ではなく現金過不足を使って整理します。

原因判明分を飛ばして雑損・雑益にしてしまう

原因が分かっている分は、通信費、受取手数料、売上など、正しい科目に振り替えます。雑損・雑益にするのは、最後まで原因が分からない部分です。

現金過不足を決算書に残してしまう

現金過不足は仮置きの勘定です。決算では、原因判明分と原因不明分に分けて、残高をなくします。

仕訳クイズ


ミーヤ
ミーヤ:「最後に残った分を見る、だね!」
ペンリー
ペンリー:「では、原因判明分が大きいパターンを確認しよう。」

Q. 実際の現金が帳簿より 3,000円多かったため、現金過不足で処理していた。決算で、受取手数料 4,200円の記入漏れが分かった。残額は原因不明として処理する。

仮処理:

借方金額貸方金額
現金3,000現金過不足3,000

決算処理:

借方金額貸方金額
現金過不足3,000受取手数料4,200
雑損1,200

受取手数料 4,200円の記入漏れがあったなら、本来は現金が 4,200円多いはずです。しかし実際の差額は 3,000円なので、1,200円は原因不明の不足として雑損にします。

【エピローグ】


レジ締め相談が終わると、こぐまさんは現金過不足の欄に斜線を引き、通信費、受取手数料、雑損、雑益の欄へ整理しました。

こぐまさん
こぐまさん:「現金過不足は、決算で残高を残さない。原因が分かった分と分からない分を分けるんだね。」
ミーヤ
ミーヤ:「雑損・雑益は、原因が分からなかった分を処理する科目なんだ!」
ペンリー
ペンリー:「その理解でいい。」

関連する科目は、雑損の記事雑益の記事でも確認できます。

まとめ


こぐまさん
こぐまさん:「今日のポイントは、現金過不足を決算で残さないことだね。」
  • 現金過不足は、帳簿と実際の現金が合わないときの仮置き勘定
  • 原因が分かった分は、正しい費用・収益の科目へ振り替える
  • 原因不明分は、雑損または雑益で処理する
  • すでに現金過不足で処理しているなら、原因判明時に現金勘定をもう一度使わない
  • 原因判明分が現金過不足より大きい場合は、残りの向きに注意する
こぐまさん
こぐまさん

こぐま商会のまじめでやさしい店主。経理はまだ勉強中。

本記事の内容は独自に調査した情報に基づいて作成していますが、情報が古い場合や誤りがある場合もあります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。